静的サイトジェネレータ「Astro 3.2」早くも正式リリース。ブラウザの履歴操作、遷移のタイミング制御など新機能

2023年10月3日

オープンソースで開発されている静的サイトジェネレータ「Astro」の最新バージョンとなる「Astro 3.2」が正式にリリースされました

先月(2023年9月)にAstro 3.0がリリースされたばかりで、1カ月足らずでのマイナーバージョンアップとなります。

参考:静的サイトジェネレータ「Astro 3.0」正式リリース。JavaScriptなしでSPAのようなアニメーションの画面遷移など新機能

Astro 3.2ではAstro 3.0で導入された、SPAのようなアニメーションの画面遷移を実現するView Transitionsをよりよく利用できる新機能などが追加されました。

Astroは、ReactやVue、Svelte、Alpine.js、TypeScriptなどのさまざまなフレームワークやライブラリに対応した静的サイトジェネレータです。

ビルド時にWebサイト全体のHTMLが生成され、しかもそのHTMLには全くJavaScriptが含まれないか、もしくはWebブラウザ上での動作に必要な最小限のJavaScriptのみが残されます。

そのため、非常に高速に表示されるWebサイトの生成が可能である点が、Astroの大きな特徴です。

Astro 3.2では次のような新機能が加わりました。

Astro 3.2の主な新機能

History Replacement on Links
ユーザーのナビゲーション操作がWebブラウザの履歴に追加されないように、個々のリンクを設定できるようになりました。戻るボタンのクリック数を減らしたい場合や、フォーム送信の確認ページなどに読者を送り返したくない場合に使用できます。

JavaScript Navigation API
これまでは、ユーザーがリンクをクリックしたときにのみWebページの遷移が発生していましたが、Navigation APIを使ってWebブラウザ上のJavaScriptで遷移を実行できるようになりました。これによりWebアプリケーション側で遷移のタイミングを制御できるようになります。

Route Announcer
これまでクライアント側のルーティングではページタイトルがアナウンスされず、ユーザーがページが変更されたことを認識できませんでしたが、ページの読み込みが終了した時点でビュー遷移ルータがページタイトルをアナウンスするようになります。

Tags: HTML/CSS JavaScript プログラミング言語

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本