[速報]マイクロソフト、自然言語で誰でもアプリケーション開発が可能になる「Copilot in Power Automate」「Copilot in Power Apps」発表
マイクロソフトはローコードでスマートフォン用の業務アプリケーションを開発する「Power Apps」と、CRMなどの既存の業務アプリケーションを組み合わせて新たな業務アプリケーションを開発できる「Power Automate」にChatGPTベースのAIを組み込んだ「Copilot in Power Apps」および「Copilot in Power Automate」を発表しました。
いずれも自然言語でCopilotに作りたいアプリケーションの内容を伝えると自動的にアプリケーションが生成される機能を備えており、プログラマだけでなく、あらゆるビジネスマンがアプリケーションを開発できるようになると期待されます。
これらの機能はまだ実験的な段階とされており、製品化の予定時期は発表されていません。
自然言語で新たな業務ワークフローとアプリ連携を作成
Power AutomateのCopilotのデモでは、緊急対応のためのアプリケーション連携を新たに作る様子が示されました。
Power Automateのプロンプトに、「Create a private Teams channel in Customer Service when an urgent support issue from Proseware is received and add the account team to it.」(Prosewaer社から緊急のサポート依頼を受け取った場合、カスタマサービスにTeamsのプライベートチャンネルを作成し、そこにアカウント担当を追加せよ)と入力。
![](http://www.publickey1.jp/2023/powerai01.png)
アプリケーションを連携させたワークフローが生成されます。
![](http://www.publickey1.jp/2023/powerai02.png)
Prosewareから緊急のサポート依頼が来た場合、Salesforceからコンタクト情報を取得し、Officeからプロファイル情報を取得。Teamsのチャンネル作成を承認し、状況を判断。チャンネルを開始する、というフロー。
![](http://www.publickey1.jp/2023/powerai03.png)
追加の要望として、サポート依頼の内容の要約をChatGPTに作成してもらい、チャンネルにポストしてもらう、といった追加フローを以下のプロンプトで依頼。
「After the channel is created, post a summary of the support issue that requests help. Tag contacts for departments most likely to be relevant to the issue.」(チャンネルを作成したら、サポート依頼の内容の要約をチャンネルに投稿。もっとも関連性の高いと思われる部門にコンタクトするようタグ付けする)。
![](http://www.publickey1.jp/2023/powerai04.png)
このように追加のフローが出来上がった。
自然言語で業務用のモバイルアプリケーションを開発
スマートフォン用の業務アプリケーションをローコードで開発できるPower AppsもCopilotを搭載。
![](http://www.publickey1.jp/2023/powerai05.png)
作りたいアプリケーションの内容を自然言語で入力。「Design app with a table summarizing site inspections」(現場調査をまとめた一覧表のアプリをデザインせよ)。
![](http://www.publickey1.jp/2023/powerai06.png)
アプリが生成される。
![](http://www.publickey1.jp/2023/powerai07.png)
追加の要望を入力。「Add column calld location and populate it with sample data.」(ロケーションという名称でカラムを追加し、サンプルで埋めておいて」。
「Sure, here's the Location column with sample data」(分かりました。ロケーションのカラムとサンプルデータで埋めてみました)
![](http://www.publickey1.jp/2023/powerai08.png)
希望通りに生成されたら、「Create app」ボタンを押下。
![](http://www.publickey1.jp/2023/powerai09.png)
生成されたアプリケーション。
![](http://www.publickey1.jp/2023/powerai10.png)
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