Cloudflare、CDNエッジで稼働するSQLiteベースのRDB「Cloudflare D1」発表。ユーザーの近接CDNエッジに自動でレプリカを分散配置、高速アクセスを実現

2022年5月12日

CDNベンダのCloudflareは、同社のCDNエッジ上にSQLiteベースのRDBサーバ機能を提供する新サービス「Cloudflare D1」を発表しました。同社にとって初めてのデータベースサービスです。

Cloudflare D1はマネージドサービスとして提供されるリレーショナルデータベースとしてSQLite互換のAPIを提供し、簡単にデプロイし利用できます。

最大の特徴は、Cloudflare D1が、Cloudflareのグローバルネットワークで接続されたCDNエッジ上にデプロイされる点でしょう。

Cloudflare D1では、同社のCDNネットワークを用いて自動的にユーザーの近接エッジにデータベースのリードレプリカを作成し、プライマリとなっているCloudflare D1データベースに対するアップデートをレプリケートします。レプリカの作成やレプリケートはCloudflareが自動的に最適化し実行してくれます。

この分散データベース機能によって、大量のユーザーからの同時アクセスに対しても高速なデータの読み込みを実現。

また、Cloudflareが提供するオブジェクトストレージ「Cloudflare R2」にデータベースのスナップショットを定期的に保存することでバックアップも可能です。

同社はCloudflare D1によって、クラウド上の大規模なデータベースサービスよりも安価かつ手軽に、超高速なデータベースを提供できるとしています。

Cloudflare WorkersのJavaScriptからデータベースをアタッチして利用

Cloudflare D1のベースになっているSQLiteは、クライアントサーバ型のデータベースではなく組み込み型のデータベースであるため、Cloudflare D1も基本的にはCloudflareのCDNエッジで提供されるサーバレス基盤「Cloudflare Workers」のJavaScriptプログラムからアタッチして利用することになります。

参考:JavaScriptのコードとService Workerをユーザーに近いCDNのエッジで実行可能。Cloudflareが「Cloudflare Workers」を提供開始

Cloudflare D1では、このJavaScriptプログラムから複数のSQL文をまとめて実行できる処理に対応。これは一度のHTTPラウンドトリップで複数のSQLを実行してトランザクション処理を完結させる操作に適していると説明されています。

また、プログラムからデータベースに対する操作もCloudflareによって操作内容が判断され、場合によってはユーザーの近接するエッジではなく、操作そのものが適切なCDNエッジに転送されて実行されることで最適化が図られるとのことです。

Cloudflare D1は6月に招待ベースのベータプログラムが開始予定。利用料金についての詳細は発表されていませんが、同社の説明を総合的に判断すると、レプリケーションなどに伴うデータ転送料は発生せず、データベースの保存にかかるストレージ容量とデータベースに対する操作回数による従量課金になると見られます。

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