State of JavaScript 2020:いちばん利用率の高いJSフレームワーク、フロントエンドがReact、バックエンドはExpress、テストにはJest。2万4000人の調査結果

2021年1月20日

IT技術者のSacha Greif氏とRaphaël Benitte氏が、JavaScriptに興味を持つ世界中のIT技術者約2万4000人にアンケートを取り、結果をまとめたWebサイト「State of JavaScript 2020」が公開されています。

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JavaScriptの最新のシンタックスや命令がどれくらい使われているか、フロントエンドやバックエンド、ビルドツールなど分野ごとにさまざまなJavaScript関連の技術はどれくらい興味を持たれているかなど、アンケート結果を基にして、満足度(Satisfaction)、興味(Interest)、利用率(Usage)、認知度(Awareness)などを計算。それぞれについてランキングを作成しています。

それぞれの値は次の式で計算されると説明されています。それぞれの項目にはアンケートの回答数が入ります。

満足度=またこの技術を使いたい/(またこの技術を使いたい+もう使いたくない)

興味=学びたい/(学びたい+学びたくない)

利用率=(またこの技術を使いたい+もう使いたくない)/ 全回答数

認知度=(全回答数 ー 聞いたことがない)/ 全回答数

結果はJSON形式などでも配布されており、画面上でもグラフを「満足度」「興味」「利用率」「認知度」にそれぞれ切り替えてみることができます。

この記事では「利用率」に焦点を当てて、おもな結果を見ていきましょう。

State of JavaScript 2020

まず回答者について。回答者は137カ国に分布し、合計で2万3765人でした。

国別の最多は米国が21.1%(4105人)、フランスが6.0%(1167人)、英国(UK)が5.8%(1131人)と続き、日本は0.8%(158人)が回答しています。

回答者の年収の分布でもっとも多いのは5万ドルから10万ドル(日本円で約540万円から1080万円)で29.9%。次が10万ドルから20万ドル(日本円で1080万円から2160万円)、そのつぎが3万ドルから5万ドル(日本円で324万円から540万円)となっています。日本円にすると比較的高給に思えますね。

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JavaScript Flavors

TypeScriptやCoffeeScriptなどに代表され、コードをコンパイルもしくはトランスパイルすることでJavaScriptを生成するいわゆるAltScriptでは、TypeScript(利用率78%)が安定的に利用率でトップを維持しています。

2位以下はelm(利用率6%)、3位がReason(利用率4%)、4位がClojureScript(利用率3%)、5位は初登場で「PureScript」(利用率2%)でした。

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ちなみに満足度でのランキングでは、1位がTypeScript、2位にはPureScriptが入っています。

Front-end Frameworks

フロントエンドはReact(利用率80%)、Angular(利用率56%)、Vue.js(利用率49%)が安定のトップスリー。

4位には急上昇したSvelte(利用率15%)、そしてPreact(利用率13%)、Ember(利用率11%)と続きます。

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Data Layer

データレイヤーではReduxが利用率67%でトップ、2位がGraphQL(利用率47%)、3位はApollo Client(利用率33%)、4位はVuex(利用率30%)。

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Backend Frameworks

バックエンドフレームワークの利用率トップはExpressが利用率80%で2位以下を大きく引き離しました。

2位はNext.js(利用率37%)、3位はGatsby(利用率28%)、4位のNuxtは利用率17%。

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Testing

テスト関連のフレームワークでもっとも使われているのはJest(利用率68%)、2位はMocha(利用率53%)、3位はStorybook(利用率42%)、4位がJasmine(利用率42%)、5位がCypress(利用率35%)。

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Build Tools

ビルドツールは2020年になって急に選択肢が増えていますね。2019年に1位だったGulpを抑えて2020年はWebpackが利用率89%でトップ。2位がgulp(利用率65%)、3位にはTypeScript(利用率62%)。

続いてBrowserify(利用率35%)、Rollup(利用率30%)。

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Moblie & Desktop

モバイルアプリケーションとデスクトップアプリケーションを開発する際に用いるフレームワーク。1位はReact Native(利用率35%)、2位はわずか1%の差でCordova(利用率34%)、3位も2位と1%違いでElectron(利用率33%)でした。

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Opinion

技術以外でも興味深いアンケート結果が示されています。その1つが「JavaScriptは正しい方向へ進んでいるか?」というもの。

2018年には「Agree Strongly」(強く同意する)が51.9%でしたが、2019年にこれが20.7%に急減。2020年も22.3%と減ったままです。

ただし「Agree」(同意する)がほぼその分増えており、「Strong Agree」と「Agree」の合計が80%を超えている状態は維持してます。

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アンケート結果の詳細については、はぜひ元の記事をご覧ください。また、このアンケートを支援するためのTシャツも販売されています

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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