JavaScriptツールチェインの統一を目指す「Rome」開発チームが起業、「Rome Tools, Inc.」を立ち上げ

2021年5月6日

現在、モダンなJavaScript開発環境としては、ESLintに代表される構文チェッカーや、Babelに代表されるJavaScript変換ツール、モジュールを組み合わせるなどのバンドル操作を行うWebpackなど、さまざまなツールを組み合わせる、いわゆるツールチェインを用いるのが一般的となっています。

こうしたなかで、このツールチェインの機能をすべて備えた1つのツールでJavaScriptの開発環境を統一してしまおうというオープンソースのプロジェクト「Rome」が、昨年発表されました。

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Romeでは、JavaScriptやTypeScript、JSXなどでの開発において、現時点で以下の領域をカバーする予定です。HTML、CSS、Markdown、JSONなどにも対応予定。

  • Bundling
  • Compiling
  • Documentation Generation
  • Formatting
  • Linting
  • Minification
  • Testing
  • Type Checking
  • … and more

そして5月4日付けで、Romeの主要な開発者であるSebastian McKenzie氏がRomeの開発とサポートを推進するための企業「Rome Tools, Inc.」を立ち上げたことを発表しました

Sebastian McKenzie氏は、現在JavaScriptのツールとして広く使われている「Babel」や「Yarn」の開発者です。

McKenzie氏はRomeの開発に当たり、これらのツールから触発されたことを明らかにしており、Romeではよりシンプルで改善されたJavaScriptのツールを実現することを目指していると説明しています。

そしてRomeは引き続きオープンソースとして開発され、設立する新会社ではオープンソースとして開発されるRomeを補完する製品やサービスを提供する予定とのことです。

The company exists to support the open source project, not the other way around. We don’t believe in placing artificial constraints on the tool or having functionality behind a paywall. In order to support the open source project, we’ll be building supplemental products and services. This aligns our incentives with the community and our open source users, with a focus on interoperability, performance, and usability.

この企業はオープンソースプロジェクトをサポートするために存在するのであって、その逆ではありません。私たちは、ツールに人為的な制約を設けたり、機能を有料にしたりするつもりはありません。オープンソースプロジェクトをサポートするために、私たちは補完的な製品やサービスを作る予定です。相互運用性、パフォーマンス、ユーザビリティに焦点を当てることで、コミュニティやオープンソースのユーザーと私たちのインセンティブを一致させることとなります。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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