Google、MySQL/PostgreSQLでクロスリージョンのレプリカを実現する「cross-region replica for Cloud SQL」発表

2020年6月8日

Googleは、MySQLとPostgreSQLなどのマネージドデータベースサービスを提供する「Google Cloud SQL」で、リージョンをまたいだレプリケーションを実現する新機能「cross-region replica for Cloud SQL」を発表しました

fig

cross-region replica for Cloud SQLは、マスターデータベースの内容を自動的に別のリージョンのデータベースに継続的に読み取り専用で複製する機能。Cloud SQLのMySQLとPostgreSQLで利用可能です。

これにより、万が一マスターデータベースのリージョンが丸ごと失われたとしても、別のリージョンに複製したデータは失われず、高度なディザスタリカバリが実現できます。万が一マスターデータベースがフェイルした場合、数分以内に別のリージョンのレプリカデータベースがマスターに昇格するようになっています。

また、グローバルで提供するサービスであればユーザーに近い場所のリージョンに位置するデータベースを用いてサービスを提供することで、負荷の分散と高速な処理を実現できます。

レプリケーションはGoogle Cloudのネットワークを通じて行われ、差分データが暗号化された通信によりほぼリアルタイムに転送されます。ネットワークのモニタリングやレプリカデータの検証、最適化といった調整や運用はすべてGoogle Cloudが行ってくれるため、運用の手間もかかりません。

すでに米メジャーリーグベースボールのMLB.comはこのcross-region replica for Cloud SQLを用いてグローバルなサービスを提供しているとのことです。

Tags: Google Cloud MySQL PostgreSQL RDB クラウド Google

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本