Google、最適化されたコンテナイメージを生成する「buildpacks」をオープンソースで公開。Dockerfile不要でJavaやGo、Node.jsをコンテナへビルド

2020年10月12日

Googleは、アプリケーションのコードから最適なコンテナイメージを生成するツール群「buildpacks」(ビルドパック)をオープンソースで公開すると同時に、Google CloudのCloud Run、Anthos、Google Kubernetes Engine (GKE)がこのbuildpakcsに対応したことを発表しました

Buildpacksとは、アプリケーションをDockerfileなしでコンテナ化

通常、アプリケーションをコンテナ化するためには、コンテナの構成などを指定するための設定ファイルであるDockerfileを記述する必要があります。

アプリケーションをコンテナ化してテストなどを行う際には、プログラマはアプリケーションのコードだけでなくDockerfileのコードも記述するという手間がかかるわけです。

buildpacksは、このDockerfileを記述することなく、任意のプログラミング言語で書かれたアプリケーションのソースコードとフレームワーク、ライブラリ、ランタイムなど、ベストプラクティスに沿った実行可能なパッケージとしてコンテナ化する仕組みを備えています。

もともとHerokuがアプリケーションをクラウドへデプロイするための仕組みとして開発し、それをPivotalがCloud Foundryで採用するなど採用が広がり、2018年10月にはCloud Native Computing Foundation(CNCF)がプロジェクトとして採用し、事実上の業界標準と見なされるようになりました。

すでに今年3月以来、Googleはこのツール群を大規模に利用してきた

Googleが公開したbuildpacksツール群はこのCNCFの標準に合致しつつ、Googleのベストプラクティスを反映させたもので、セキュリティ、スピード、再利用性に最適化されたものだと説明されています。対応するのはGo、Java、Node、Python、.NET。

Googleはすでに今年の3月以来、このツール群を利用してほとんどのApp EngineとCloud Functionsで利用されているコンテナイメージをビルドした実績があるとしています。

Tags: Google Cloud クラウド Google

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Junichi Niino(jniino)
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