800ギガビットイーサネット(GbE)の仕様をイーサネットテクノロジーコンソーシアムが発表

2020年4月9日

Ethernet Technology Consortium(イーサネットテクノロジーコンソーシアム)は、現在標準化されているイーサネットの最高速度である400ギガビットイーサネット(GbE)を上回る、800GbEの仕様を発表しました

fig イーサネットテクノロジーコンソーシアム(旧25ギガビットイーサネットコンソーシアム)のWebサイト

イーサネットテクノロジーコンソーシアムは、45社以上の企業で構成される業界団体で、主要メンバーとしてArista、Broadcom、シスコシステムズ、Dell Technologies、 Google、Mellanox、マイクロソフトなどが加盟しています。

800GbEの技術的特徴は次のように説明されています。

The 800 GbE specification introduces a new media access control (MAC) and Physical Coding Sublayer (PCS). It essentially re-purposes two sets of the existing 400GbE logic from the IEEE 802.3bs standard with a few modifications in order to distribute the data across eight 106 Gb/s physical lanes. As the PCS is reused, the standard RS(544, 514) forward error correction is retained, for simple compatibility with existing physical layer specifications.

800GbE仕様では、新しいメディアアクセス制御(MAC)と物理コーディングサブレイヤ(PCS)が導入されています。これは基本的に、IEEE 802.3bs規格の既存の400GbEロジックの2つのセットにわずかな変更を加えて再利用し、8つの106Gb/sの物理レーンにデータを分散させたものです。PCSが再利用されており、既存の物理層仕様とのシンプルな互換性を保つために、標準のRS(544, 514)フォワード・エラー補正が保持されています。

イーサネットテクノロジーコンソーシアムのテクニカルワーキンググループ議長であるRob Stone氏は、標準規格である400GbEロジックにわずかな変更を加えて新しいMACとPCSを導入した理由は、マルチレートのイーサネットポートを実装するコストを最小限にするためだとしています。

これまでイーサネットテクノロジーコンソーシアムは「25 Gigabit Ethernet Consortium」(25ギガビットイーサネットコンソーシアム)として、25GbE、50GbE、100GbEの仕様を発表し、それが最終的にIEEE 802.3でイーサネットの標準規格として合意されています。

今回発表された800GbE仕様も、同様にIEEE 802.3において規格化の議論が進められることになるはずです。

また、今回の800GbE仕様発表と同時に、25ギガビットイーサネットコンソーシアムは自身の名称を「イーサネットテクノロジーコンソーシアム」に変更しました。

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