マルチコンテナ環境を構成するためのオープン仕様「Compose Specification」登場。Docker、AWS、マイクロソフトらが協力して仕様拡張へ

2020年4月9日

Docker社は、同社がDocker Composeとして提供してきた複数のDockerコンテナをまとめて構成する機能の仕様を「Compose Specification」としてオープンな仕様とし、Amazon Web Services(AWS)やマイクロソフトらと協力して拡張していくことを発表しました

fig

Docker Composeは、2014年にDocker社が買収したOrchard社のマルチコンテナ構成ツール「Fig」を、Docker社が同社のブランドとして製品化し、コンテナオーケストレーションツールのDocker Swarmと同時に2015年2月に公開したソフトウェアです

Docker Composeを用いると、複数のDockerコンテナから構成されるシステムのDockerイメージ、ファイルシステム、ネットワークなどの構成全体をYAMLファイル1つで記述し、簡単にデプロイできるようになります。マルチコンテナ環境を実現するうえで、非常に有用なツールの1つです。

しかしDocker Composeはその仕様が公開されておらず、また仕様そのものはDocker Composeの実装に強く依存しているのが現状だったとDocker社は説明します。

そこでDocker Composeの仕様を公開し、AWSやマイクロソフト、オープンソースコミュニティなどとこの仕様を柔軟に拡張していくことにしたとのこと。

下記は「Announcing the Compose Specification」から引用します。

Docker is working with Amazon Web Services (AWS), Microsoft and others in the open source community to extend the Compose Specification to more flexibly support cloud-native platforms like Kubernetes and Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) in addition to the existing Compose platforms.

DockerはAWSやマイクロソフト、オープンソースコミュニティなどと協力し、Compose Specificationを拡張することで、既存のDocker ComposeプラットフォームだけでなくKubernetesやAmazon ECSといったクラウドネイティブ環境のサポートも柔軟に行えるようにしていきます。

Docker社は現在、同社製品をデベロッパーにフォーカスしたものにするという新戦略に基づいて活動しています

今回のCompose Specificationの公開と拡張は、クラウドネイティブな環境下でCompose Specificationをより強力な仕様へと進化させると同時に、この仕様と結びつきの深いDocker Composeや、Docker Hub、Docker Desktopなど同社のデベロッパー向けのツールの有用性も高めることが目的にあるとみられます。

Tags: AWS Docker コンテナ型仮想化 Microsoft

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Junichi Niino(jniino)
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