Dockerが、分散環境構築ツール群「Docker Machine」「Docker Swarm」「Docker Compose」を公開

2015年2月27日

Dockerは、Docker Engineの環境を構築し、分散環境を整え、デプロイするための一連のツール群「Docker Machine」「Docker Swarm」「Docker Compose」を公開しました。MachineとSwarmはベータ版公開、Composeは正式版公開です。

Orchestrating Docker with Machine, Swarm and Compose | Docker Blog

Docker Machine

Docker Machineは、仮想マシンやパブリッククラウド、ラップトップマシンといった環境に、コマンド一発で自動的にDocker環境を構築するツール。今回のベータ版では、以下の環境に対応しています。

  • Amazon EC2
  • Microsoft Azure
  • Microsoft Hyper-V
  • DigitalOcean
  • Google Compute Engine
  • OpenStack
  • Rackspace
  • SoftLayer
  • VirtualBox
  • VMware Fusion
  • VMware vCloud Air
  • VMware vSphere

ベータ版はDocker Machineのユーザーガイドのページからダウンロード可能です

Docker Swarm

Docker Swarmは、複数のDocker Eneineをまとめて1つの仮想的なDocker Engineに見せます。この仮想的なDocker Engineに対して、通常のDocker APIを通じて操作することで、自動的にDocker Engineをクラスタとして展開できるようになります。既存のDocker Engine対応ツールもそのまま使えます。

Docker Swarmはユーザーガイドにインストール方法が説明されています。

Docker Compose

Docker Composeは複数のコンテナで構成されるアプリケーションを容易にデプロイできるオーケストレーションツールです。Docker Composeによって分散アプリケーションを構成する複数のアプリケーションがクラスタ上にデプロイされます。

Dockerは昨年12月にこの3つのツールを発表しており、その実装を進めていました。一方で、すでにDockerのオーケストレーションツール群はサードパーティも開発意向を表明していたり、開発を進めているところもあります。今回、Dockerから公開されたツール群は同社の構想通りに標準のツールの座をすんなり獲得するのか、それとも同社以外から強力なツールが登場して人気を博するのか。まだしばらくはDockerを中心にさまざまな動きがあることでしょう。

Tags: Docker コンテナ型仮想化

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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