マイクロソフト、リアルタイムOS大手の「Express Logic」を買収。IoTデバイス用のOSとして展開へ

2019年4月24日

自動車や家電をはじめ生産機械や医療機器、計測機器など、いまやさまざまなものがIoTデバイス化し、ネットやクラウドにつながろうとしています。そうした多数のIoTデバイスには、いわゆる「組み込み用OS」が搭載されています。

この組み込み用OSを搭載する機器の台数はパソコンやスマートフォンなどよりも圧倒的に多く、IoTの普及とともにさらに飛躍的に増加することは誰の目にも明らかでしょう。

その組み込み用OSのなかでも、つねに一定時間以内に反応することが求められるデバイスに用いられる「リアルタイムOS」の大手ベンダである「Express Logic」をマイクロソフトが買収したことが発表されました

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同社のリアルタイムOS「ThreadX RTOS」は62億台のデバイスに搭載されており、この分野の最大手の1つ。バッテリー駆動で64KBのフラッシュメモリといった小さなデバイスでも稼働する小さなフットプリントが特徴です。

マイクロソフトはこのThreadX RTOSを、すでに展開しているIoTデバイス向けソリューションであるAzure Sphereの一部として展開するとしています。

With this acquisition, we will unlock access to billions of new connected endpoints, grow the number of devices that can seamlessly connect to Azure and enable new intelligent capabilities. Express Logic’s ThreadX RTOS joins Microsoft’s growing support for IoT devices and is complementary with Azure Sphere, our premier security offering in the microcontroller space.

この買収により、私たちは新たに何十億もの接続されたデバイスへのアクセスを許されることとなる。これによりAzureにシームレスにつながることができるデバイスの数をさらに増やし、そして新たなインテリジェントな機能を実現可能にするのだ。Express LogicのThreadX RTOSは、マイクロソフトのIoTデーバイスのサポートに加わり、マイクロコントローラ分野でもっともセキュアなAzure Sphereを補完することになる。

マイクロソフトが飛躍するうえで重要な礎となったMS-DOSも、もとは社外から購入してきたOSでした。今回の買収は、マイクロソフトにとってIoT分野で飛躍の基盤となるのでしょうか。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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