Node.js Foundationと、ESLintやAppiumなどをホストするJS Foundationが合併し「OpenJS Foundation」が発足

2019年3月15日

Node.jsの開発をホストするNode.js Foundationと、ESLintやAppium、jQueryなどの開発をホストするJS Foundationは合併することを発表。合併によって新しい団体である「OpenJS Foundation」が、Linux Foundation傘下で発足することが発表されました。

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OpenJS Foundationは、Node.jsやNode-REDをはじめ、Appium、ESLint、Grunt、jQuery、jQuery Mobileなど31種類ものJavaScriptやWeb技術に関するオープンソースの開発をホストする団体となります。

Node.js Foundationのこれまで

Node.js Foundationは2015年にNode.jsの開発元であるJoyentを中心に、IBM、マイクロソフト、PayPal、Fidelityなどが設立した中立的な団体です。

Node.jsは2009年に開発が始まったサーバサイドJavaScriptを実現するサーバアプリケーション。ノンブロッキンングな非同期通信を簡単に実装できることなどから急速に注目を集め、PayPalやAWS Lambdaなどで本格的に使われ始めました。

参考:Node.jsのコンセプトとは? ライアン・ダール氏による東京Node学園祭 基調講演(前編)

2012年にオリジナルの開発者であるライアン・ダール氏がNode.jsの開発リーダーを退任。2014年頃には開発の停滞が指摘されるようになり、それを打破すべきと考えた人たちがNode.jsのフォークとしてio.jsの開発を進める動きなどがあり、Node.jsの開発チームはガバナンスを改善することで停滞を解決しようと、「Node.js Foundation」を2015年2月に設立しました。

その後io.jsの開発チームがNode.js Foundationに参加。2015年9月にはNode.jsとio.jsが統合された「Node.js」がリリースされ、現在もNode.jsの開発は続けられています。

JS Foundationは設立時からNode.jS Foundationと協力関係に

一方のJS Foundationは、2016年10月にLinux Foundation傘下で発足した団体です。設立時からAppium、Dojo Toolkit、ESLint、Grunt、jQuery、jQuery Mobile、Node-Red、QUnitをはじめとするさまざまなプロジェクトをホストすることが発表されていました。

ただしJS Foundationは、それまでjQuery FoundationがホストしていたjQueryやGrunt、DojoなどがまるごとJS Foundationでホストされることからみて、jQuery FoundationがLinux Foundation傘下で再建をはかったのが実状だったのではないかと見られます。

そしてJS Foundationは設立当初からNode.js Foundationと標準策定などで協力することを明らかにしていました。

参考:Linux財団傘下に「JS Foundation」が発足、ESLint、Appium、jQueryなどをホスト。Node.js Foundationとの協力で標準策定に関与も

2017年にはJS FoundationとNode.js Foundationは合併するかどうか検討をしていたことが一部で報じられており、コミュニティでの議論などを通じて合併を決定。今回の発表に至ります。

多数のJavaScript関連プロジェクトをホストすることになったOpenJS Foundationは、JavaScript関連の一大勢力として、JavaScriptとWebエコシステムの健全な成長をサポートしていくことになるのでしょう。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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