CNCFが策定するクラウドイベントの標準仕様「CloudEvents 1.0」が登場。サーバレスのクラウド間互換を促進するか?

2019年10月31日

Kubernetesなどの開発をホストする団体Cloud Native Computing Foundation(CNCF)が策定するクラウドにおけるイベント通知の標準仕様である「CloudEvents」がバージョン1.0に到達したことが発表されました

AWS LambdaやAzure Functionsなどのサーバレスコンピューティングでは、オブジェクトストレージへのファイルの保存など何らかのイベントをきっかけにして、あらかじめ登録されたユーザー関数が実行されます。こうした仕組みは「イベントドリブン」などと呼ばれます。

このイベントはクラウドごとに独自の仕組みとして提供されるため、例えばAWSのオブジェクトストレージにファイルが保存されたことで発行されたイベントは、あくまでAWS内で有効なものでした。

CloudEvents(「CloudEvents」は一般名称としてのクラウドイベントと紛らわしいので、「CNCF CloudEvents」と表記されることもある)は、こうしたクラウドで発生するイベントを示し、通知するための標準仕様として策定されているものです。

下記は「Serverless Specification CloudEvents Reaches Version 1.0」からの引用です。

CloudEvents, a specification (spec) for describing event data in a common way, eases event declaration and delivery across services, platforms, and beyond.

CloudEventsは、イベントデータを標準的な方法で表記し、サービスやプラットフォームなどを超えて、イベントの定義や通知を容易にするものです。

各クラウドのサーバレスコンピューティングがCloudEventsに対応することで、イベントのクラウド間相互運用性や互換性が高まることが期待されます。

すでにKnativeのEventing framework、Red HatのEventFlow、Eclipse Vert.xとDebezium、SAPのKyma、Serveless.comのEvent GatewayなどがCloudEventsに対応、もしくは対応予定であり、オラクルのOracle Functionsでイベントを扱うOracle Cloud Infrastructure EventsもCloudEvents対応。またマイクロソフトはAzure Event Gridで対応としています。

参考:Oracle Cloudのサーバレス「Oracle Functions」が正式リリース。Azureのイベントとの連携も可能

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