Amazon RDS on VMwareが正式サービス開始。オンプレミスのvSphere上でAWSのマネージドデータベースが稼働

2019年10月30日

AWSは、オンプレミスのvSphere上でマネージドなデータベースサービスを提供する「Amazon RDS on VMware」正式版をリリースしたことを発表しました。Microsoft SQL Server、PostgreSQL、および MySQLが利用可能です。

Amazon RDS on VMwareは、昨年8月のVMworld 2018 USで発表されたAWSのサービスです。

AWSとVMwareは、AWSクラウド基盤のうえでVMwareテクノロジを用いたクラウドサービス「VMware Cloud on AWS」を提供しています。今回正式版となった「Amazon RDS on VMware」はこのVMware Cloud on AWSではなく、オンプレミスなどで稼働しているvSphere環境上でAmazon RDSと同様の機能を持つマネージドデータベースサービスを提供するものです。

Vmware Cloud on AWSがVMwareが主体となって提供されるのに対し、Amazon RDS on VMwareは、AWSがオンプレミス向けAmazon RDSとして提供するマネージドサービスになります。

動作条件は、VMwareハードウェア互換性ガイドに掲載のハードウェアで稼働するvSphere 6.5以降で、少なくとも24 vCPU、24GBメモリ、180GBストレージ。

オンプレミスのvSphereがAWSのアベイラビリティゾーンになる

Amazon RDS on VMwareは、まず米国東部 (バージニア北部) リージョンで開始されます。そしてAmazon RDS on VMwareを稼働させるオンプレミスのvSphere環境は、この米国東部 (バージニア北部) リージョンとインターネット経由もしくは専用線のAWS Direct Connect経由のVPNでAWSと接続され、このリージョンに属するローカルなアベイラビリティゾーンの1つとして定義されます。

このローカルなアベイラビリティゾーン上で稼働するのがAmazon RDS on VMwareということになり、AWS側がマネージドサービスとしてバックアップ、パッチの適用、障害対応といった運用管理をすべて行ってくれます。

AWSは来月にもオンプレミス用データセンターといえる「AWS Outposts」も正式版をリリースする見通しです。Amazon RDS on VMwareの登場とともに、ここからAWSは本格的なハイブリッドクラウドの提供をスタートさせることになるのでしょう。

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