ARMベースで64コア搭載のサーバ向け独自プロセッサ「Kunpeng 920」、ファーウェイが発表。HPE、AWSなどARMサーバの投入が相次ぐ

2019年1月8日

ファーウェイは、独自に設計開発したARMベースのサーバ向けプロセッサ「Kunpeng 920」を発表しました。同社はARMベースのサーバプロセッサとして業界最高の性能としています。

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ARMベースのサーバ向けプロセッサは、昨年6月にカビウムがXeonに対抗できる性能とうたった「ThunderX2プロセッサ」を発表しHPEがサーバへ採用、11月にはAWSも独自開発したARMベースの「Gravitonプロセッサ」を発表しクラウドでの提供を開始するなど、このところ製品の発表が相次いでいます。

これはおそらく、ARMが提供するアーキテクチャライセンスと呼ばれるライセンス方式によるものだと考えられます。アーキテクチャライセンス方式ではARMのバイナリ互換を保証するための大量のテストスイートをARMから受け取れるとされています。これにより従来よりも高い自由度でARMとのバイナリ互換を保証しつつサーバ向けの性能を備えたARMプロセッサを開発できるわけです。

カビウムやファーウェイは、この方式のライセンスをARMから受けていることを明らかにしています。

7nmスケールで製造される64コアのARMプロセッサ

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Kunpeng 920はARMベースでファーウェイが独自に開発したプロセッサ。7nmスケールで製造されます。

64コア/2.6GHzを備えるほか、8つのDDR4チャネル、PCIe 4を40チャネル、RDMA対応の100GbE(RoCE)を2ポート、SAS/SATAインターフェイスを16備える機能などがチップセットとして統合されています。

64コアをはじめとするこれらの仕様を見て分かるとおり、Kunpeng 920は徹底的に高密度かつ高性能を指向したサーバ向けのプロセッサです。同社は競合するプロセッサよりも性能当たりの消費電力が30%小さいと説明しています。

ファーウェイはKunpeng 920の発表と同時に、これを搭載するサーバ「TaiShan」シリーズも発表しました。

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HPE、AWS、ファーウェイとサーバ向けのARMプロセッサおよびそれを搭載したサーバが充実してきたことで、2019年はARMサーバのソフトウェアエコシステムが発展していくきっかけの年になるのかもしれません。


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Junichi Niino(jniino)
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