オラクル、NoSQLの自律型データベース「Autonomous NoSQL Database」提供開始

2018年10月4日

オラクルはOracle Cloudのデータベースサービスとして、人間による運用管理サービスを必要としない自律型のデータベース「Autonomous Database」を2017年10月に発表し、2018年3月にはそのデータウェアハウス版である「Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud」を、2018年8月にはOLTP版である「Oracle Autonomous Transaction Processing」の提供を開始しています。

参考:[速報]オラクル「Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud」正式公開。機械学習を用いて全自動で運用、チューニング、パッチ適用など実現
参考:オラクル、OLTP対応の自律型データベース「Oracle Autonomous Transaction Processing」正式版を提供開始

そして同社は10月2日付けで、3つ目の自律型データベースである「Autonomous NoSQL Database」の提供を開始したと発表しました

Oracle Autonomous Database

Autonomous NoSQL Databaseは、キーバリュー型、固定スキーマ型、JSON型のデータを扱え、APIもしくはSQLで問い合わせを実行可能です。

ストレージ容量とスループットのいずれも動的にスケールさせることができ、負荷に応じたオートスケーリングにも対応。

ネットワーク越しの通信ではSSLに対応し、データストア内に保存されるデータは暗号化されます。OAuth認証とロールベースのアクセスコントロールにも対応など、企業向けのセキュリティ機能を備えています。

Autonomous NoSQL Databaseはマネージドサービスとして提供されるため、バックアップやセキュリティパッチの適用、障害発生時のフェイルオーバーなどの運用管理業務はすべてクラウド側で行われ、ユーザーは気にする必要がありません。そしてAutonomous NoSQL Databaseは自律的なデータベースとして、これらはすべてデータベース自身が自動的に処理するため、悪意を持った人間によるこうした処理による攻撃を防ぎ、また脆弱性の発見に対して迅速な手当ができるとされています。

Autonomous NoSQL Databaseの正式版が登場したことで、オラクルのAutonomous DatabaseのラインナップはData Warehouse、OLTP、NoSQLの3種類が揃ったことになります。

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