オラクル、OLTP対応の自律型データベース「Oracle Autonomous Transaction Processing」正式版を提供開始

2018年8月8日

米オラクルはOLTP対応の自律型データベース「Oracle Autonomous Transaction Processing」をクラウドサービスとして正式に提供開始したと、日本時間午前5時に開催したオンラインイベントで発表しました。

同社は3月にデータウェアハウス向けの「Oracle Autonomous Data Warehouse」の提供を開始しています。今回、OLTP版の提供が開始されたことで、同社が発表していたAutonomous(自律型)データベースの主要サービスが揃ったことになります。

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「データウェアハウスに最適化されたもの、トランザクション処理に最適化されたもの、Oracle Autonomous Databaseにこれらが揃ったことで、すべてのワークロードに対応できるようになった」(同社CTO兼会長 ラリー・エリソン氏)

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Oracle Autonomous Databaseの特長は、データベースのプロビジョニング、負荷に対するスケーリング、パフォーマンスチューニング、セキュリティ対応やパッチの適用、フェイルオーバー、バックアップやリカバリなど、運用のすべてをデータベースが自律的に行うようになっており、運用時に人間の介在が必要なくなっていると説明されていることです。

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今回提供開始が発表されたOracle Autonomouse Transactiopn Processingも同様に、自律的に稼働するデータベースです。これにより運用にかかる人件費が大幅に削減されるほか、人間に起因する運用ミスが防げるだけでなく、悪意ある運用者による脆弱性からデータベースを守ることになります。

さらに、データベースの運用に詳しくないデベロッパーでも扱えるようになるとエリソン氏。

「考えてみてほしい。自動運転車を運転するのはどれだけ難しいか? なにも難しいことなどない。行き先を告げるだけでいい。Oracle Autonomouse Databseも同じことだ。」(エリソン氏)

特に負荷に対する動的なスケーラビリティは大きな特長です。負荷に応じて自動的にコンピュートの能力だけでなく、ストレージI/O、ネットワークI/Oなどすべてが拡大縮小します。

負荷がまったくないときには、サーバの割り当てがゼロにまで縮小。しかもこうしたスケールイン、スケールアウトの処理は、データベースの処理中であっても動的に行われます。パッチ適用やアップグレード時にもシステムダウンせずに実行可能です。

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「パッチの適用時も、Oracle Databaseを次のバージョンへアップグレードするときでさえ、システムをダウンさせる必要はない。だから可用性は1カ月当たり2.5分以下、99.995%を保証している。これには計画停止も含んでいる」(エリソン氏)

データウェアハウスに最適化された「Oracle Autonomous Data Warehouse」と、OLTPに最適化された「Oracle Autonomous Transaction Processing」は、最適化手法が以下のように異なると説明されました。

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2TB分のデータベースを無料で3300時間試せるとのことです。

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Junichi Niino(jniino)
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