元GitHub CEOのドムケ氏、AI時代の開発プラットフォーム「Entire CLI」をオープンソースで公開。すべてのコンテキストをGitに保存
昨年(2025年)8月にGitHub CEOを退任したトーマス・ドムケ氏は、新会社Entierの立ち上げと、AI時代の開発プラットフォームとして新たに開発した「Entier CLI」をオープンソースとして公開しました。
read more on our vision at https://t.co/cAR60EB915
— Entire (@EntireHQ) February 10, 2026
すべてのコンテキストをGitに保存
Entier CLIはGitに対応したコマンドラインツールとして動作し、人間とAIの協業による開発のコンテキストをすべて自動的にGitに記録することを大きな特徴としています。
これにより、よりよいコードレビューやコードのトレーサビリティ、効率的なトークンの利用、複数エージェントによる効率的なコンテキストの共有などを実現するのです。
具体的にはAIエージェントもしくは人間ががコードをコミットする場面、もしくはエージェントのレスポンスごとに「Checkpoint」と呼ばれる単位に区切り、Checkpointごとに人間とAIとの対話内容(トランスクリプト)やプロンプト、参照や変更されたファイル、呼び出されたツール、使用されたトークンなどをすべて取得し、これらをメタデータとして別ブランチにプッシュします。
こうしてコードなどには影響を及ぼすことなく、コンテキストを保存し、Git上で参照や共有、再現などを可能にするのです。
現時点でEntire CLIはCloud CodeとGemini CLIに対応しており、Codex、Cursor CLIその他のAIエージェントへの対応も公開予定としています。
前述の通りEntire CLIはオープンソースで開発されており、GitHubのDiscussionsやDiscordでの議論を受け付けています。
生成AIの時代はコンテキストの保存が課題に
生成AIによる開発では、よりよいコードの理解と共有のために、コンテキストの保存が重要な課題となっています。CursorやCognitionらは先日「Agent Trace」と呼ばれる標準実装を提案するなど、この分野では今後も新たな提案が登場してくるのではないでしょうか。
参考:そのコードのその行をどのようにAIが生成し、なぜ変更されたのか。コードのコンテキスト履歴を記録する標準「Agent Trace」。Cursor、Cognition、Google Julesらが提唱
