Kubernetesのマネージドサービスはレッドオーシャンへ。NetAppがマルチクラウド対応「NetApp Kubernetes Service」発表。StackPointCloudを買収

2018年9月20日


StackPointCloudが提供するサービス「Stackpoint.io」は、数クリックでAWSやAzure、Google Cloud PlatformなどへKubernetesやIstioを展開しマネージドサービスとして提供する、いわゆるマルチクラウドに対応した「Kubernetes-as-a-Service」でした。

大手ストレージベンダのNetAppは、このStackPointCloudの買収と、従来のサービスを「NetApp Kubernetes Service」としてNetAppブランドで提供、Kubernetesのマネージドサービスに参入することを発表しました。

NetApp HCIにも対応し、ハイブリッドクラウドのソリューションに

NetApp Kubernetes Serviceは、AWSやAzure、Google Cloud Platformなど従来のクラウド対応に加え、NetAppのハイパーコンバージドシステムである「NetApp HCI」にも対応します。

これによりNetApp Kubernetes Serviceは管理画面を通じて、AWSやAzureなどのパブリッククラウドからオンプレミスのNetApp HCIにまたがるKubernetesのマネージドサービスを展開できるようになり、Kubernetesのバージョンアップや障害発生時の対応、KubernetesクラウドへのIstioやPrometheus、Fabric8、CloudFlare、GitLabといったミドルウェアやアプリケーションなどのデプロイと管理も簡単に行えるようになります。

NetAppはこれまでストレージベンダとしてストレージアプライアンスを提供するだけでなく、クラウド対応として同社のストレージOSのクラウドへの移植、バックアップやディザスタリカバリなどストレージサービス、データマネジメントサービスなどによるクラウド対応を進めてきました(同社はすでに自社をストレージベンダではなくデータマネジメントベンダと考えています。本記事では分かりやすさを優先してストレージベンダと記述しています)。

さらに同社はハイパーコンバージドシステムであるNetApp HCIの提供により、オンプレミスにおけるサーバを含むクラウド基盤構築にも参入しています。

そして今回の「NetApp Kubernetes Service」発表で、主要なパブリッククラウドやオンプレミスをKubernetesのレイヤで連係させるハイブリッドクラウドへも手を広げたことになります。

Kubernetesのレイヤでのハイブリッドクラウド

コンテナ型仮想化とそれをオーケストレーションするKubernetesは、次世代のアプリケーション基盤として事実上の標準となりました

参考:Dockerコンテナ時代の第一章の終わり、そして第二章の展望など

それゆえにAWSやAzure、Google Cloud Platformはもとより、VMware、Dockerなどさまざまなツールベンダ、サービスベンダがKubernetesのマネージドサービスへ参入し、レッドオーシャンの様相を呈し始めています。

NetAppがそのレッドオーシャンに飛び込んだことは意外なできごとでしたが、それだけにKubernetesとそのエコシステムはあらゆるベンダにとって無視できない領域であることを示しているようです。

このエントリーをはてなブックマークに追加
follow us in feedly


≫次の記事
LinuxやiOS/AndroidアプリでもExcelやPDFの読込、操作、保存などを可能にするライブラリ「DioDocs」発表。配布ライセンスは無料。グレープシティ

≪前の記事
マーチン・ファウラー氏の新著「リファクタリング 2nd Edition」が完成、ほぼ全面的な刷新。日本でも11月22日発売


カテゴリ



Blogger in Chief

photo of jniino Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed



新着記事 10本


PR - Books


fig

fig

fig