[速報]GitHub Actions発表、Dockerコンテナの連係によるワークフローを自由に定義可能。GitHub Universe 2018

2018年10月17日

GitHubが主催するイベント「GitHub Universe 2018」が、サンフランシスコで開幕しました。

初日の基調講演で同社は「Pull Request以来もっとも大きな新機能」(同社シニアバイスプレジデント Jason Warner氏)とするGitHubの新機能「GitHub Actions」を発表しました。

GitHub Actions fig1

GitHub Actionsとは、GitHubのイベントをトリガーとして任意のDockerコンテナの実行を連係させていくことにより、ユーザーが自由にワークフローを定義できるというものです。

ワークフロー内のアクションとしてDockerコンテナを実行できるため、コードのビルドやテストの実行、クラウドへのデプロイなど、GitHubの機能にとらわれない、さまざまな動作を組み合わせることができます。

アクションに対応するDockerコンテナはGitHub内でシェアできるため、一般的なワークフローで利用するアクションはいちいち自分で作ることなく、シェアされているリストから検索して再利用可能になるとされています。

コードをビルドしたら複数クラウドへ自動デプロイ

下記はデモで示されたGitHub Actionsの設定画面。

ユーザーはビジュアルにワークフローを定義できます。画面右がアクションの一覧で、ここからアクションを選択してワークフローにドラッグ&ドロップできます。

GitHub Actions fig2

デモで紹介された簡単なワークフロー。Node.jsのモジュールを開発し、メインブランチがコミットされ、そこに指定のタグが付いていたらてワークフローをスタート。モジュールのテストを行い、NPMへパブリッシュする。

GitHub Actions fig3

別のデモでは、ワークフロー内で複数のアクションを同時に実行する様子が紹介されました。

まずコードをDockerイメージへビルド。

GitHub Actions fig4

それを複数のクラウド、Zeit、AWS、Heroku、Google Cloud、Microsoft Azureへ同時にデプロイ。手間のかかる作業が自動化できます。

GitHub Actions fig5

GitHub Actionsは限定ベータとしてユーザーを募集中です。

GitHub Actions fig6

GitHub Universe 2018

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Junichi Niino(jniino)
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