「これが最後のERPのアップグレードになる」、オラクルがオンプレミスERPからクラウドERPへの自動変換サービス「Oracle Soar」リリース

2018年6月7日


米オラクルは、E-Business Suiteなどオンプレミス用ERPをクラウドERPの「Oracle Fusion ERP」へ自動的にアップグレードするサービス「Oracle Soar」(Soarは上昇するなどの意味)を発表しました

これによってERPのクラウドマイグレーションをこれまでの3割のコストで、20週間程度の短期間で実現できるとしています。

オンプレミスよりクラウドへのアップグレードの方が簡単だ

Oracle Soarの発表は、同社会長兼CTOのラリー・エリソン氏が行いました。

Oracle Soar fig1

「(Oracle Soarでは)オンプレミスのE-Business Suiteを新バージョンへアップグレードするよりも、Oracle Fusionへアップグレードする方がずっと簡単だ。そしていちどクラウド化してしまえば、それが最後のアップグレードだったと言えるだろう。なぜなら、それ以後のクラウドでのアップグレードは我々自身が自動的に行うことになるからだ」(エリソン氏)

Oracle Soarによるアップグレードはすべて自動的に行われます。まずオンプレミスのE-Business Suiteの内容をスキャンし、カスタマイズの状況、データベースやメタデータの内容、ストレージ、メモリやCPUの種類などのコフィグレーションなどのデータを収集。

それに合わせてFusion ERPを構成した後、オンプレミスからデータベースの内容を取り出し、変換し、クラウドERPへロードします。

Oracle Soar fig2

ERPのカスタマイズにも対応

多くのERPは顧客ごとにカスタマイズが行われていますが、Oracle Soarはそれにも対応すると説明しています。

まずSAPやSalesforceなどとの連係については、Fusion ERP側にプラガブルな連係ライブラリの「Integration Accelerator」を提供し、同様の機能をプラグイン可能。

それ以外のカスタムレポートやカスタム処理などのカスタマイズについては、Fusion ERPの豊富な機能で置き換え可能だと説明しています。

Oracle Soar fig3

「E-Business SuiteからFusion ERPへアップグレードすると、多くのカスタム機能が不要になるだろう。なぜなら、豊富な標準機能でカスタム機能を置き換えることができるからだ」(エリソン氏)。

また、オラクルによるコンサルティングも合わせて提供するとしています。

Oracle Soarは現時点でOracle E-Business Suite、PeopleSoft、Hyperion Planningに対応し、Oracle ERP Cloud、Oracle SCM Cloud、Oracle EPM Cloud.にそれぞれアップグレードを行います。

さらに今後PeopleSoftからOracle HCM Cloudへのアップグレードや、SiebelからOracle CX Cloudへのアップグレードなども提供される予定です。

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