AWS大阪ローカルリージョン、今日から利用可能に。利用には申し込みと審査が必要

2018年2月13日

Amazon Web Services(AWS)は、国内で2カ所目のリージョンとなる「大阪ローカルリージョン」が今日から利用可能になったことを明らかにしました

大阪リージョンの開設は2017年5月に開催された「AWS Summit Tokyo 2017」の基調講演で発表されていました。発表では、2018年に提供予定、当初は招待制になるとされていました。

fig AWS Summit Tokyo 2017」の基調講演で大阪ローカルリージョンを発表するアマゾンウェブサービスジャパン代表取締役社長 長崎忠雄氏(写真提供=五味明子)

今回の利用開始に関する発表においても、AWS大阪ローカルリージョンの利用には申し込みおよび審査が必要とされています。また、大阪ローカルリージョン単独での利用はできないとされています。

大阪ローカルリージョンは

これまでAWSは、2011年に開設された東京リージョンが唯一の国内リージョンでした。大阪ローカルリージョンの開設によって、地理的に離れた場所であることが欠かせないディザスタリカバリのシステムが国内で完結できるようになります。

Amazon Web Services ブログの「【 AWS 新リージョン】 AWS 大阪ローカルリージョンが本日より利用可能になりました | Amazon Web Services ブログ」で示されているように、大阪ローカルリージョンはおもにディザスタリカバリを重視する顧客向けに提供されるようです。

大阪ローカルリージョンは、東京から400キロメートル離れた地点に位置しているため、 AWS東京リージョンからさらに離れた場所に、拡張可能なデータセンターが必要なお客様に適しています。 IT資産に対する追加の対策として、国内に地域的な多様性を重要視するお客さまはAWS東京リージョンと合わせてご利用いただけます。

それは大阪ローカルリージョンのデータセンターの設計にも現れていることが、大阪ローカルリージョンが発表されたときの、2017年5月31日付けのAmazon Web Services ブログの記事「【新リージョン】2018年に大阪ローカルリージョンを開設予定」でも示されています。

本リージョンは、ローカルリージョンと呼ばれる新しい設計概念のデータセンターです。AWSのローカルリージョンは、旧来の単一データセンターのインフラ設計とは全く異なる、耐障害性の高い単一のデータセンターです。AWS アジアパシフィック(大阪)ローカルリージョンは、東京リージョンと連携して利用いただくことを想定しています。

大阪ローカルリージョンの利用が審査制であるのは、おもにこうした大阪ローカルリージョンの提供意図に合致したものなのかどうかを確認するためではないかと推察されます。

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Junichi Niino(jniino)
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