アトラシアンが「Stride」発表。グループチャットを中心にビデオ/音声会議、タスクアサイン機能など。無料利用も提供でSlackを追撃

2017年9月11日

アトラシアンは新しいコミュニケーションツール「Stride」を発表しました。同社からクラウドサービスとして提供されます。

Strideはグループチャットやチャットやビデオ会議、チャットの内容をタスクとしてメンバーにアサインする機能など、統合コミュニケーションツールにタスク管理機能を加えたものです。

アトラシアン Stride

Slackのようなグループチャットにビデオ会議付き

Strideの基本機能はSlackのようなグループチャット機能です。各種クラウドサービスとの連携、ファイル添付、ダイレクトメッセージ、検索、部屋ごとの通知などを備えています。

そのうえでStrideは音声や動画を用いたビデオ会議機能を搭載。画面共有も可能で、デスクトップやモバイルなどのクロスプラットフォームでリアルタイムなコミュニケーションを実現します。

アトラシアン Strideのビデオチャット

Strideはタスク管理機能も搭載

Strideのアトラシアンらしい点として、タスク管理機能を搭載していることでしょう。

グループチャットでやり取りされた特定のメッセージを「Action」としてマークしてタスク化でき、そのタスクをチームメンバーにアサイン可能。

特定のメッセージを決定事項として「Decision」とマークすることもできます。

こうしてマークされた重要なメッセージはサイドバーにまとめて表示され、見逃されることがないようになっています。

アトラシアン Strideのタスク管理機能

目の前の作業にフォーカスできる「Focus Mode」

Strideには、一時的にコミュニケーションから離れて目の前の作業に集中できるように「Focus Mode」が用意されています。

ワンクリックで「Focus Mode」を設定すると、Strideのメッセージや通知はすべて停止されます。また、メンバーにも本人が集中作業中であることが分かるようになっています。

そしてFocus Modeを解除すると、Fucus Modeを設定中に発信された重要なメッセージなどをまとめて表示してくれます。

アトラシアン StrideのFocus Mode

Strideは無料で利用可能。HipChatからの移行も

Strideは無料で利用可能です。無料枠では、ユーザー数は無制限、グループチャットルーム、ダイレクトメッセージ、グループビデオ会議、ファイル共有と5GBのストレージ、10個のアプリまたはbot、ActionやDecision、メッセージ履歴が2万5000件まで利用可能です。

有償枠は月額3ドルから。無料枠の全機能に加え、無制限のファイル共有やストレージ、無制限のアプリとbot、無制限のメッセージ履歴、ゲストアクセスおよびユーザー管理などが利用可能になります。

Strideは現在アーリーアクセス版として、ユーザーの申し込みを集めています。またHipChatからの移行も可能とのことです。

参考記事

チャットはインターネットが普及し始めた当時から手軽なコミュニケーションツールとして使われてきました。そのチャットがいま、あらためてソフトウェアの開発運用の現場で注目されるようになっています。

ソースコード管理サービスを提供するGitLabは、GitHubなどに対応する開発者向けチャットサービス「Gitter」をオープンソースとして公開しました。

チャットサービス「Slack」を提供するSlackは、米サンフランシスコで同社にとって初めてのデベロッパーカンファレンス「Spec」を開催。基調講演でSlackの新機能「Actions」を発表しました。

Tags: 業務アプリケーション Atlassian Slack

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