オープンソースのエディタ「Visual Studio Code 1.6」リリース。TypeScript 2.0対応、セーブ時にコードを自動フォーマットしてくれるFormat on Save機能など
マイクロソフトは、オープンソースで開発しているエディタ「Visual Studio Code」の最新版となる「Visual Studio Code 1.6」のリリースを発表しました。
Visual Studio Code 1.6の主な追加変更点は、先月正式版が登場したTypeScript 2.0に対応。新機能として、ファイルセーブ時にコードの書式を自動的にフォーマットし直してくれる「Format on Save」、API経由でエディタのコンフィグレーション変更など。またTypeScriptとJavaScriptの文法チェックをしてくれるTypeScript JavaScript Grammarがプレビュー版として用意されています。
TypeScript 2.0同梱、保存時にソースコードを自動フォーマットなど
Visual Studio Code 1.6では、TypeScript 2.0.3が同梱されます。そのためTypeScript 2.0のエディタとしてコード補完などが使えるだけでなく、Visual Studio CodeでTypeScript 2.0をJavaScriptへトランスパイルすることも可能になっています。
Format on Save機能は、文字通りセーブ時に自動的にソースコードをフォーマットしてくれる機能。いちいちフォーマッターを手動で呼び出す必要がないのと、意識せずとも自動的にプロジェクト全体のコードフォーマットを整えられるようになるので、便利に感じるプログラマも多いのではないでしょうか。
APIの「WorkspaceConfiguration」では、拡張機能からコンフィグレーションを追加、更新、削除できるようになりました。これによってVisual Studio Codeのエディタ自身と拡張機能に対するコンフィグレーションを容易に行えるようになりそうです。
そのほか、エディタのさまざまな場面でアイコンが活用されるようになり、またお勧めの拡張機能を設定できる「Workspace Extension Recommendations」コンフィグレーションの追加で、チーム内で拡張機能がシェアしやすくなるなど、多くの機能が追加されています。
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