Microsoft Azureをオンプレミスで構築する「Azure Stack」、テクニカルプレビュー公開。推奨ハードウェア仕様は2ソケット/18コア/128GBメモリ/250GB以上のディスク4基以上など

2016年2月1日

「Azure to Your Datacenter」(Azureをあなたのデータセンターに)というフレーズでマイクロソフトが昨年、2015年5月に発表したソフトウェアが「Azure Stack」です。

Azure Stackはこのフレーズの通り、Microsoft AzureのIaaSとPaaSの機能、ネットワークコントローラやストレージコントローラ、ロードバランスなどのサービス群、利用者向けダッシュボードなどを含め、そのままオンプレミスで利用可能にするソフトウェア。

マイクロソフトは、このAzure Stackのテクニカルプレビューを公開しました。当初は昨年夏に公開予定と伝えられていましたので、約半年程度の遅れとなっています。

マイクロソフトはAzure Stackを登場時から「クラウドと一貫性がある」(Cloud-consistent)と説明しています。つまりAzure StackはMicrosoft Azureのソフトウェアそのままではなく、一貫性を保つように新たに(あるいは別途)実装されたものと推察されます。

Azure Stackの実行に必要なハードウェア要件は、最小構成がデュアルソケットの12物理コア、96GBメモリ、システム用に200GBストレージ、汎用ストレージとして140GBストレージが4基などで、推奨構成としてはデュアルソケットの16コア、128GBメモリ、システム用に200GBストレージ、汎用ストレージとして250GBストレージが4基など。

マイクロソフトは同社のクラウド戦略の強みの1つとして、パブリッククラウドと同時にオンプレミス用のOSなど基盤ソフトウェアも展開していることで、ハイブリッドクラウドの構築に強い点を挙げています。

Azure Stackは、そうした同社のハイブリッドクラウド戦略をさらに推し進めるものであることは間違いないでしょう。

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