[PR]サーバ1000台規模の運用監視をオープンソース活用で運用コスト6分の1に。「MIRACLE ZBX」アプライアンスがコスト増大の課題を解決

2014年5月21日

企業内で運用されるサーバの数は、仮想サーバの普及や業務のIT依存度の増大によって急速に増えています。そして、サーバ数の増大と依存度の高さによって顕在化してきたのが、大量のサーバをどうやって効率的かつに低コストで監視するか、という問題です。

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コスト増大の課題をオープンソースの監視ソフトウェアを搭載した「MIRACLE ZBX」(注1)アプライアンスで解決したのが、株式会社インテージテクノスフィア。同社は、市場調査・コンサルティング、システムソリューション、医薬品開発支援の3つをビジネスの柱とするインテージグループ全体のITを担っている会社で、2014年4月1日に発足しました。

課題を解決したその経緯を、インフラの管理を担当する同社ITサービス本部 情報システム部 マネージャ 属和広(さっか かずひろ)氏と、MIRACLE ZBXの開発元であるミラクル・リナックスの執行役員 エンタープライズビジネス本部長 鈴木庸陛氏に聞きました。聞き手はPublickey新野です。

1000台ほどのサーバを低コストで監視したい

fig 「コスト増の解決が、私たちの課題の1つでした。そこでこれをオープンソースソフトウェアで解決できないかと、サーバの監視ができるツールを探しはじめました」 インテージテクノスフィア ITサービス本部 情報システム部 インフラ管理第1グループ マネージャ 属和広氏

属氏 現在、私たちが運用しているサーバは物理と仮想を合わせて約1000台ほどで、その管理を大手外資系ベンダのシステム管理製品で行っていました。しかしサーバ増により監視対象が増えると、それに応じてライセンス費用も増えていきます。

このコスト増の解決が、私たちの課題の1つでした。そこでこれをオープンソースソフトウェアで解決できないかと、サーバの監視ができるツールを探しはじめました。

私どもが今回の監視ツールに求めていた主な条件は、まず現行の監視システムと同等の監視設定ができること、24時間365日の可用性の高い運用に対応できることでした。調べてみると、オープンソースソフトウェアとしてはNagiosやHinemos、Hobbit、Zabbixなどがありました。そのうちいくつかは実際に試してみるなどして、最終的にHinemosとZabbixの2つが候補として残りました。

鈴木氏 特にここ2年くらい、オープンソースの監視ツールを検討されるお客様が増えてきました。構築や導入にコストがかかったとしても、監視対象が増えても追加ライセンスなどは発生せず、低コストで監視できるためです。

お客様のほとんどはサーバの監視が基本的な用途ですので、その場合にはZabbixやMIRACLE ZBXで対応できますね。ただ、例えばジョブ制御といった機能はないので、そうした機能は従来の運用管理ツールと組み合わせることになると思います。

属氏 最終的にはZabbixの方が、Hinemosより設定も使い方も難しいけれど機能は揃っていることや1000台規模の運用監視にも対応できること、それからネイティブにAIX対応していた、などの要因から決めました。

複雑な設定やチューニングも解決済み、クラスタ化も容易

属氏 ただやはりZabbixは設定が難しい。1つの監視項目に対応する変数が山ほどあって、少し手の込んだことをしようとしてもドキュメントをよく読まないと分からないですし、可用性を高めるための冗長構成を組もうとZabbixをクラスタ化しようとすると、Linux用のクラスタ化ソフトウェアも必要になり構築に手間もかかります。

そこで、なにか出来合いのシステムはないだろうかと調べてみたところ、「MIRACLE ZBX」アプライアンスサーバに当たったのです。スペックを見てみると、上位機種なら性能も十分でクラスタによる冗長化もできて、Zabbixベースのシステム監視ソフトウェアMIRACLE ZBXや、監視に必要なOSやデータベース、クラスタソフトなどがインストール済み、最適なチューニングもされていて、自分たちでやろうとしていたことが全部入っている。それで導入を決めました。

鈴木氏 Zabbixを採用するケースで、いざ使おうとすると構築や導入の技術的なハードルが高いのは私たちも分かっていました。さまざまな設定やチューニングのポイントがあって、そこが導入の際に悩むポイントです。それを解決することが私たちがMIRACLE ZBXを作った理由の1つでもあり、まさに今回の採用につながった点でもあります。

fig MIRACLE ZBXブランドのアプライアンス最新機種「MIRACLE ZBX 8200」。インテージテクノスフィアが導入したのは、この機種の前モデル「MIRACLE ZBX 8000a」

全てインストール済みのアプライアンスで、すぐに運用監視へ

──── アプライアンスを選んだ理由は?

属氏 パッケージソフトウェアは自分たちでインストールや設定を行わなければなりません。アプライアンスならすべてインストール済みなので、そうした手間は省略できます。監視対象のサーバを追加する時期が迫ってきていましたので、なるべく導入にかかる期間を圧縮したいという事情もありました。

鈴木氏 アプライアンスはソフトウェアの動作はもちろん負荷テストも含めてしっかりテストしたうえで出荷しているので、私たちベンダとしても安心して製品を提供できる面があります。お客様も、導入してすぐ運用監視に取りかかれて、本来の目的に集中できる点で利便性の高い製品になっていると思います。

fig 「アプライアンスはソフトウェアの動作はもちろん負荷テストも含めてしっかりテストしたうえで出荷しているので、私たちベンダとして安心して製品を提供できる面があります」 ミラクル・リナックス 執行役員 エンタープライズビジネス本部長 鈴木庸陛氏

属氏 たしかにすぐに導入できました。1~2週間で検証して、本当に大丈夫だねということになって、本番用の設定を始めました。もちろん分からないところがあったときに、ハードもOSもミドルウェアもCLUSTERPROも全部ミラクル・リナックスさんに問い合わせできるのは非常によかったですね。

「これがうまくできなくて」という質問を投げると「このスクリプトでできると思うので試してみてください」とファイルをいただいたりと、サポートの面でもいろいろしていただいて、とても助かっています。

鈴木氏 私たちが中身まで詳しく分かっているものを組み合わせてできた製品ですから。充実したサポートを提供できるところもアプライアンスのよさだと思います。

それからもう1つアプライアンスの良さとして、ハードウェア自身の監視も組み込まれていることです。RAID構成になっているディスクの監視やサーバ自身の監視も行っています。これができるのも私たちがOSベンダとしてこれまで蓄えてきたノウハウ、例えばRAIDコントローラの監視などの技術や、ハードウェアベンダさんとのお付き合いといったことが活かされています。

既存の環境と比較して約6分の1のコスト

──── 当初の課題だったコスト面については解決できたのでしょうか?

属氏 既存の環境と比較して6分の1くらいのコストでサーバ監視を実現することができたと思います。実は想定以上にサーバが増えてしまったので、その新規サーバの監視をMIRACLE ZBXアプライアンスでやっていて、既存のサーバに対する監視はまだそのままです。

ただ、少なくとも既存のライセンスの追加費用は発生させていないので、それは狙い通りでした。これから既存のサーバ監視もMIRACLE ZBXへ移行させていくとなると、MIRACLE ZBXの新製品で検証していきたい、とも考えているところです。

それからZabbixのバージョンも少しずつ上がってきているので、新しいバージョンも使っていけたらと思っています。いまのところミラクル・リナックスさんの方でパッチにより新バージョンとの機能差を吸収してもらっていますし、簡単ではないと思いますがZabbixのメジャーバージョンアップも期待しています。

鈴木氏 中身は全部私たちで理解していますので、アプライアンスに組み込まれているZabbixのアップグレードパスもあり得ると思っています。

属氏 今後は既存の監視対象もMIRACLE ZBXへ移行したいと思っています。ミラクル・リナックスさんは10年サポートをしていただけるとのことですので、引き続きよろしくおねがいします。

(注1) 「MIRACLE ZBX」(ミラクル・ゼットビーエックス)とは、オープンソースの統合監視ソフトウェアZabbixをベースに、ミラクル・リナックスが拡張や修正を施した独自の統合監視ソフトウェアと関連ソフトウェアをまとめた統合ソリューションです。

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(本記事はミラクル・リナックス提供のタイアップ記事です)

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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