Microsoft Azureの再販が可能に。システムインテグレータはOfficeとAzureなどが混在するソリューションを一括で提案しやすく

2014年5月27日

これまでMicrosoft Azureのサービスはパートナーであってもエンドユーザーであっても、マイクロソフトから直接購入する必要がありました。マイクロソフトは5月21日、「Microsoft Open Licensingプログラム」にMicorosoft Azureを追加。8月1日からはパートナーがMicrosoft Azureのサービスを再販できることになりました

Coming Next to Open Licensing: Microsoft Azure

When you resell Azure in Open Licensing, you purchase tokens from your preferred Distributor and apply the credit to the customer’s Azure Portal in increments of $100. The credits can be used for any consumption-based service available in Azure.

Open Licensingの下でAzureを再販するには、ディストリビュータからトークンを購入し、そのクレジットを顧客のAzureポータルに100ドル単位で適用します。クレジットはAzureのどのサービスにも適用可能です。
(「Coming Next to Open Licensing: Microsoft Azure」から引用)

再販が可能になることで、システムインテグレータなどは顧客に対してコンサルティング費用や構築費用とAzureの利用にかかる費用と組み合わせて一括で請求することができるようになり、クラウドに対して付加価値を付けたソリューションをいままで以上に提案しやすくなるというメリットがあります。

顧客から見ても、システムインテグレータに対してオンプレミスからクラウドに渡るシステム全体の構築から運用にかかる費用をすべて一括して依頼しやすくなる面があるでしょう。

しかもマイクロソフトはすでにデスクトップOSのWindows、サーバOSのWindows Server、オフィスアプリのMicrosoft OfficeやOffice 365など多くの再販可能な製品やサービスを揃えています。既存のマイクロソフトパートナーはこうした再販可能な品揃えのバリエーションにMicrosoft Azureを加えたソリューションを提案できるようになります。

すでに国内ではOffice 365の再販が特に企業向けでは一定の成功を見せていますが、Azureの再販開始は多くのディストリビューターやシステムインテグレータをAzureへ振り向かせる魅力につながるでしょうか。

Tags: Microsoft Azure クラウド Microsoft

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本