Cassandra 0.7が登場。セカンダリンデックス、メモリ効率向上、動的スキーマ変更。分散カウンタは実装されず
The Apache Foundationは、キーバリュー型データストアの最新版「Cassandra 0.7」のリリースを正式に発表しました。
Cassandraは、NoSQLデータベースの中でもキーバリュー型データストアと呼ばれる分野でもっともよく知られているソフトウェアの1つ。もともとFacebookで大量のデータを高速に処理するためのデータベースとして開発され、オープンソースとして公開されたもの。現在はThe Apache Foundationにより開発が続けられています。
追加された機能
Cassandra 0.7では、主にメモリ利用効率の向上、オンライン状態でのスキーマ変更、セカンダリインデックスなどの機能が追加されています。RackspaceのブログCloud:Blogにポストされたエントリ「New Features in Cassandra 0.7」の説明を基に、これらの機能を紹介します。
- Memory Efficient Compactions(メモリ利用効率のよいコンパクション)
Cassandraは、データベースから削除されたデータをデータファイルから完全に削除してデータファイルをまとめる動作を繰り返し行います。このコンパクションの動作をインクリメンタルにして効率化しました。
- Online Schema Changes(オンライン状態でのスキーマ変更)
カラムファミリーやキースペースの追加や削除には、サーバクラスタのリスタートが必要でしたが、0.7ではそれらをクライアントAPIから実行可能にしました。
- Secondary Indexes(セカンダリインデックス)
プライマリキーに続き、検索対象にできるセカンダリインデックスの作成が可能になりました。
ブログ「MyNoSQL」の記事「Cassandra 0.7 Released, Lots of Goodies in the Box」によると、残念ながら分散カウンタは実装されなかったとのこと。
Cassandraが数を数えられない状況は、しばらく続くようです。
Cassandra 0.7はすでに公式Webサイトでダウンロード可能になっています。