VMwareが「ネットワークのハイパーバイザ」を発表すると予告

2010年8月18日

VMwareが今月8月30日からサンフランシスコで開催する「VMworld 2010」で、ネットワークを仮想化する「ネットワークのハイパーバイザ」を発表すると、同社R&Dディレクタ Howie Xu氏がビデオ「Future Direction of Networking Virtualization」で明らかにしています。

Network OS、あるいはNetwork Hypervisor

名称はまだ明らかになっていないこの機能は、「データセンターのアジリティ、拡張性などを向上させるためのネットワーク仮想化」を実現し、「ネットワークをもっと透明で、管理しやすく、Network as a Service」なものにするとXu氏は説明しています(海外のいくつかの記事では、これが「vFabric」という名称になるのではないかと推測されていましたが、どうやら違うようです)。

これがVMwareが発表する「Network OS、あるいはNetwork Hypervisorと呼んでもよい」というものだそうです。

そしてこのNetwork Hypervisorの上に、同社やサードパーティがネットワークセキュリティ、ロードバランス、IPアドレス管理、課金、性能管理などのさまざまなネットワークアプリケーションを開発するとのこと。

先月発表されたvSphere 4.1では、ストレージアレイに対するAPIであるVAAI(vStorage API for Array Integration)がリリースされ、いま多くのストレージがこのVAAIに対応しつつあります。Xu氏がいうNetwork Hypervisorの機能が発表されれば、今度はスイッチやルータ、ファイアウォールなどのさまざまなネットワーク機器が、VMwareのAPIに対応していくことになるかもしれません。

仮想化によってサーバの機能が進化していることは今年2月の記事「サーバは「単体」から「群体」へと進化中」や、3月の記事「仮想化が変えるサーバ。なぜIBMの新技術はx86サーバの搭載メモリを飛躍的に拡大させる道を選んだか」などで紹介しましたが、サーバだけにとどまらず、ストレージやネットワークといったデータセンターを構成するシステム全体にその影響を及ぼそうとしています。

関連記事

Tags: VMware コンテナ型仮想化 仮想化

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本