[速報]EMC、PCIe接続で共有型フラッシュストレージ「DSSD D5」発表。レイテンシ100マイクロ秒、1000万IOPS

2016年3月1日

米EMCは複数のサーバとPCIeで接続できる超高速な新型フラッシュストレージ「DSSD D5」を、イベント「Quantum Leap」で発表しました。

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DSSD D5の特長は、PCIeインターフェイスを用いつつ複数のサーバのストレージを集約できる点にあります。これにより、内蔵ストレージのように広帯域で低レイテンシな性能を実現し、共有ストレージアレイのように電源やインターフェイス、ストレージの冗長性を高めることで高い可用性を実現しています。

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これを実現したのが、DSSD D5に搭載されたPCIe Switched Fabricです。ストレージ側には冗長化された48のPCIeケーブルを挿すコネクタを備えたI/Oカードが搭載され、最大48台のサーバのPCIeホストカードとケーブル接続できます。

ストレージ内部のフラッシュメモリモジュールも冗長化されたNVMeインターフェイスで接続されており、ストレージに搭載されたPCIeのI/Oカード内のスイッチによって、サーバからフラッシュメモリモジュールまでダイレクトパスが作られて、非常に高速なアクセスが実現します。

PCIeケーブルの接続やフラッシュメモリモジュールはホットプラグ対応。

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DSSDの共同創業者兼バイスプレジデントのMike Shapiro氏は、このPCIe Switched Fabricを実現するI/OカードがDSSDの高速性の“シークレットソース”だと説明しました。

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「Flood」ソフトウェアでも高速化

DSSD D5ではストレージ内のソフトウェアスタックも高速化を実現しています。

従来のストレージでは、OS側のシステムコールからファイルシステムが呼ばれ、それがSASやSATAインターフェイスを通ってストレージコントローラに届くという多層構造でしたが、DSSD D5ではサーバからストレージまでPCIeでダイレクトに接続されている利点を活かし、そのスタックを大幅に削減。

その代わりに「Flood」と呼ばれるスタックが用意されました。

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Floodを通じて、DSSD D5を通常のストレージと同様にブロックストレージに見せることもでき、またフラッシュメモリモジュールへ高速にアクセスできるFlood APIも提供。これにより、DSSD D5にカスタマイズされた高速なデータアクセスがアプリケーションから可能になります。

さらにHadoopのようなポピュラーなアプリケーションに対しては、Flood APIの上にHDFSを実装して利用できる予定。サーバから1つの接続でこれら多様なアクセスが可能。

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DSSD D5の用途としては、データベースを用いた高速なデータ処理、リアルタイムデータ分析など、高速かつ大容量なデータ処理を想定しています。

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DSSDは、サン・マイクロシステムズをビル・ジョイ氏らと設立し、まだ設立される前のGoogleの最初の投資家となり、最近では超高速のネットワークスイッチベンダのアリスタ・ネットワークスを起業するなど、IT業界ではすでに伝説的とも言える存在のアンディ・ベクトルシャイム氏が関わっていたスタートアップで、2014年5月にEMCが買収を発表していました

これまでDSSDがどのような製品を開発しているのかは伏せられており、この発表で始めて明らかになりました。

Quantum Leap 2016

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タグ : EMC , ストレージ , フラッシュストレージ



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