GitHub、総合的なMCPサーバのレジストリを目論む「GitHub MCP Registry」公開

2025年9月18日

GitHubは、さまざまなサービスがAIと連携するための「MCPサーバ」の総合的なカタログとなることを目論んだ「GitHub MCP Registry」を公開しました

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MCPサーバは生成AIの能力を拡張する

MCPサーバは、生成AIに対してさまざまな能力や機能の拡張を提供します。

生成AIはそのままではモデルに組み込まれた知識しか備えていませんが、例えばGitHubが提供する「GitHub MCP Server」と接続することで生成AIはGitHubのリポジトリ内にあるソースコードを読み、プルリクエストを生成できるようになります。

MongoDBが提供する「MongoDB MCP Server」と生成AIを接続すると生成AIはMongoDBのデータベースにアクセスできるようになり、WebブラウザのテストツールであるPlaywrightの「Playwright MCP」を生成AIと接続することで、生成AIがWebブラウザを操作できるようになります。

このようにMCPサーバは非常に有用な機能を提供する一方、脆弱性などがあった場合には情報漏洩やデータの破壊が発生するリスクがあります。

そのため、特に企業などでMCPサーバを利用するには、信頼できる出所と品質が担保されていることが望まれるのです。

厳選されたMCPサーバを集めてスタート

今回GitHubが公開したGitHub MCP Registryは、マイクロソフトやGitHub、そしてアトラシアン、Box、Elasticsearch、Figma、HashiCorp、MongoDB、Zapierを始めとする主要なパートナーやオープンソースコミュニティから厳選されたMCPサーバを集めたものとなっており、一定の品質が担保されたものとなります。

これにより開発者は信頼できるMCPサーバにアクセスできると同時に、健全で相互運用可能な生成AIのエコシステムの準備が整うとGitHubは説明しています。

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コミュニティベースのMCPレジストリ情報も統合へ

GitHub MCP Registryに先だって、コミュニティベースのMCP Registryを開発する動きはすでにMCPの開発元であるAnthropicとオープンソースコミュニティによって発表されています

このコミュニティベースのMCP Registryには、誰でも自身でMCPサーバの情報を公開できるようになる予定です。

今後、このコミュニティベースのMCP Registryに公開された情報はGitHub MCP Registryにも自動的に表示されるようになるとGitHubは説明しています。

と同時に、GitHubのスター数やメタデータ、検証結果情報なども示される予定です。

GitHub MCP Registryは商用サービスなどのMCPサーバ情報とコミュニティ発のMCPサーバ情報を総合的に扱うレジストリとなる目論見だといえます。

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Junichi Niino(jniino)
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