今年(2025年)末には、ほぼすべての企業向けアプリにAIアシスタントが組み込まれるだろうとガートナーが予測
米調査会社のガートナーは、企業向けアプリケーションにおけるAI機能の進化に関する予測を発表しました。
ガートナーの主な予測は以下の通りです。
- 2025末までにほぼすべての企業向けアプリケーションにAIアシスタント機能が搭載される
- 2026年には特定のタスクに特化して自律的に動作するエージェントが普及を始める
- 2027年には企業向けアプリケーション内のAIエージェント同士が協力して動作するようになる
- 2028年にはAIエージェントのエコシステムが発達し、複数のアプリケーション間でエージェントが協力することで目的が達成されるようになる
- 2029年にはナレッジワーカーの半数以上がAIエージェントを作成するスキルを持つようになる
ナレッジワーカーがAIエージェントの開発スキルを持つように
予測の内容を少し詳しく見てみましょう。
ガートナーはステージ1として、2025年末までにほぼすべての企業向けアプリケーションにAIアシスタントが組み込まれ、ユーザーに代わってAIがアプリケーションの操作を行うことで、非効率なアプリがインテリジェントなシステムに変わると予測しています。
2026年までにはステージ2として、これらのAIアシスタントは2026年までに特定の業務に特化したAIエージェントに進化し、独立して動作することで、人間の関与なしに日常的な開発から複雑なインシデント対応に至るまでのタスクを処理するようになるとしています。
続くステージ3では、AIエージェントの3分の1が、さまざまなスキルを持つエージェントを組み合わせて、アプリケーションおよびデータ環境内の複雑なタスクを管理するようになると予測しています。
2028年のステージ4は、AIエージェントのエコシステムが発達し、特定の業務に特化したエージェントたちが複数の企業向けアプリケーションにまたがって動的に稼働するようになり、ユーザーが個々の業務アプリケーションを操作しなくても目的が達成されるようになるとの予測。
そして2029年のステージ5では、少なくとも半数のナレッジワーカーが複雑なタスクをこなす目的で、オンデマンドでAIエージェントを作り、管理するスキルを持つようになるとしています。
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