[注意喚起]ブラウザ互換ライブラリ「Polyfill.io」がドメイン名ごと中国企業に売却、CloudflareとFastlyが代替となる配信を開始

2024年3月6日

開発者がブラウザの互換性を気にすることなくWebアプリケーションを開発するためのJavaScriptライブラリ「Polyfill.io」が、ドメイン名ごと中国企業に売却されたことを受けて、CloudflareとFastlyが急きょライブラリをフォークし、安全が確認されているコードの配信を開始しました(Cloudflareの発表Fastlyの発表)。

figCloudflareとFastlyが配信を開始したPolyfill.io。画像のリンク先はCloudflareの配信画面

Polyfill.ioをドメインごと中国企業に売却

Polyfill.ioはAndrew Betts氏が開発したオープンソースのJavaScriptライブラリです。Polyfill.ioを組み込むことで、ブラウザのバージョンを気にすることなくWebアプリケーションの開発を行うことができる便利なライブラリとして使われてきました。

と同時に、Polyfill.ioのライブラリはPolyfill.ioのドメインからCDNを利用して配信されてもいました。これにより開発者は簡単にライブラリをアプリケーションに組み込むことができたのです。

その後Andrew Betts氏は開発から離れ、メンテナンスを担当していたJake Champion氏が最近になってPolyfill.ioをドメイン名ごと中国のCDNベンダであるFunnull(方能)社に売却したことが判明しました

Polyfill.ioのコミュニティではこのことについて多くの心配の声があがり、またオリジナルの開発者であるAndrew Betts氏も、Polyfill.ioドメインからの配信を利用している場合には即刻削除すべきであると表明しています。

信頼していない配信元からのJavaScriptライブラリをアプリケーションに組み込むことは、そのアプリケーションを非常に脆弱な状況に置くことを意味します。Andrew Betts氏やPolyfill.ioのコミュニティは、まさにそのことを心配しているわけです。

両社ともフォークしたライブラリを配信

こうしたコミュニティの心配の声を受けて、CloudflareとFastlyはそれぞれ自社のCDNでPolyfill.ioの配信を急きょ発表しました。

両社とも配信しているJavaScriptライブラリはそれぞれ両社がフォークしたものを用いているとしています。そのため両社が配信しているJavaScriptライブラリに何らかの変更や細工がされていないことが約束されています。

もしもPolyfill.ioを利用していて、中国企業が配信するJavaScriptライブラリを使うことを警戒するのであれば、ただちに両社いずれかのCDNで配信するライブラリに切り替えることをお勧めします。

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