WebAssemblyへのコンパイルだけに特化した新言語「Onyx」登場

2023年12月13日

米Wasmer社が、WebAssemblyへのコンパイルだけに特化した新しいプログラミング言語「Onyx」をブログで紹介しています。

Onyxは(Wasmer社ではなく)Brendan Hansen氏が開発に3年を費やしたプログラミング言語です。

(2023/12/13 お詫びと訂正。当初OnyxをWasmer社が開発したと紹介していましたが、Wasmer社とは直接関係のないBrendan Hansen氏が開発した者でした。お詫びして訂正します。タイトルと本文の一部を修正しました)

OnyxはOnyx Package ManagerOnyx Language Server、Visual Studio CodeやVim Emacsなどに対応した拡張機能やプラグイン提供によるエディタサポートなど、モダンな開発環境に必要な機能も揃っています。

構文はGo言語など命令型プログラミング言語をベースにしていると、次のように説明されています。「Onyx, a new programming language powered by WebAssembly」から引用します。

Onyx’s syntax is inspired by other imperative programming languages, namely Go, Jai and Odin. With Onyx however, it is possible to program in a more functional style through some small language features, such as the pipe operator (|>).

Onyxの構文は、Go、Jai、Odinといった他の命令型プログラミング言語にインスパイアされています。しかし、Onyxでは、パイプ演算子(|>)などの小さな言語機能によって、より関数的なスタイルでプログラミングすることが可能です。

コンパイラはC言語で作られており、LLVMなどに依存せず高速にWebAssemblyへのコンパイルを実現するとのことです。

WebAssemblyへのコンパイルに特化した言語といえばAssemblyScriptが思い浮かびますが、あまり人気があるとは言えない状態です。Onyxの登場でWebAssemblyをターゲットにした言語の盛り上がりを期待したいところです。

あわせて読みたい

WebAssembly プログラミング言語




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本