LinuxコンテナをFreeBSDで動かす「Linux containers on FreeBSD」、containerd 1.7.0で正式サポート

2023年3月13日

コンテナランタイムのもっとも代表的な実装としてCloud Native Computing Foundation(CNCF)が開発を主導するのが「containerd」です。

その最新版として3月11日付でリリースされた「containerd 1.7.0」に「Linux containers on FreeBSD」が正式な機能として組み込まれました。

fig

Linux containers on FreeBSDは、LinuxコンテナをFreeBSD上で実行する際に、FreeBSDのファイルシステムの代わりLinuxファイルシステムにマウントする機能だと説明されています。

FreeBSD上でLinuxコンテナを実行可能に

FreeBSDには以前からシステムコールのリダイレクトなどによってLinuxをエミュレートすることでLinuxバイナリを実行できるLinux互換機能が実装されています。

また、Linuxファイルシステムとしてext2/ext3/ext4が搭載されています

Linux互換機能により、FreeBSD上でLinuxバイナリを実行することは可能ですが、正常な動作にはLinuxファイルシステムへのアクセスが欠かせません。

「Linux containers on FreeBSD」機能は、このFreeBSDのコンテナ環境でLinuxバイナリを実行する場合に、FreeBSDのファイルシステムの代わりLinuxファイルシステムにマウントすることで、Linuxコンテナを問題なく実行できるようにするものです。

GitHub上でプルリクエストがマージされるまでのやりとりにおいて、レビュアーのsamuelkarp氏は、FreeBSDのコンテナ型仮想化機能であるFreeBSD jailを利用してコンテナ環境を実現する「runj」を用いて、FreeBSD上で「Linux containers on FreeBSD」機能の動作テストをし、成功したことを報告しています(「runj」も同氏が開発しているものです)。

FreeBSDはDockerが登場するずっと以前から、コンテナ型仮想化機能であるFreeBSD jailによる優れたコンピューティングリソースの分割機能を提供しています。そのため、ベアメタルサーバに複数ユーザーを収容するホスティングサービスなどで現在でも多く採用されています。

今後そうしたホスティングサービスのオプションなどで、「Linux containers on FreeBSD」機能を利用したLinux互換のコンテナサービスの提供などが登場してくることになるのでしょうか。

あわせて読みたい

Docker Linux OS コンテナ型仮想化




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本