KotlinのコードからWebAssemblyバイナリを生成可能、Kotlin/Wasmがアルファ版として提供開始

2023年12月11日

開発ツールのIntelliJ IDEAやプログラミング言語Kotlinなどの開発元であるJetBrainsは、これまで試験的プレビュー版だったKotlinのコードからWebAssemblyバイナリを生成する「Kotlin/Wasm」を、アルファ版として提供開始すると発表しました。

Kotlin/Wasmの実現にはWebAssemblyのガベージコレクション機能が必要とされていましたが、先月(2023年11月)にChromeやMicrosoft Edge、Firefoxで相次いでWebAssembly GC(ガベージコレクション)が正式機能となったことで実行環境が整ってきています。また、Safariも現在WebAssembly GCの実装中であるとされています。

参考:WebAssemblyのガベージコレクションが正式機能に、最新版のChrome 119で。Firefoxも今月リリースのFirefox 120で正式機能になる見通し

KotlinはもともとJavaVM上で動作する静的型付けのオブジェクト指向プログラミング言語として登場しました。Java言語よりも簡潔で安全なコードを書けることなどを特徴としています。

2017年にKotlinがAndroidの正式な開発言語になることが発表されたことなどにより、人気の高い言語の1つとして知られています。

現在、WebAssemblyバイナリをターゲットとしたプログラミング言語としてRust言語やGo言語がよく使われていますが、簡潔に記述できることを特徴とするKotlinがここに加わることで、WebAssemblyを用いた開発のさらなる活発化が期待されます。

またJetBrainsは、Kotlin向けのマルチプラットフォーム対応UIフレームワーク「Compose Multiplatform」をKotlin/Wasmで実験的サポートを開始しています。これにより、単一のKotlinコードでAndroidとiOS、デスクトップアプリケーションに加えて、Webアプリケーションを含むマルチプラットフォーム対応が実現される見通しです。

アルファ版となったKotlin/WasmはKotlin Playgroundですぐに試せるようになっています

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