Amazon DevOps Guruが新機能、機械学習によるログの異常(アノマリー)検知と推奨される解決策の提示

2022年7月14日

Amazon Web Services(AWS)は、機械学習によってアプリケーションの異常動作などを検出、改善するためのサービス「Amazon DevOps Guru」の新機能として、アプリケーションログの異常値検知(Log Anomaly Detection)と、その際に推奨される解決策の提示(Recommendations)が可能になったことを発表しました

異常値検知では、ログの中にキーワード、数値、HTTPステータスコード、データフォーマットなどの異常値が現れると、それらを検出。Amazon DevOps GuruのダッシュボードにログのサンプルとCloudWatch Logsへのディープリンクが表示されます。

これにより、異常を起こした原因を特定するとともに、推奨される解決策の提示の理解に役立つとされます。

推奨される解決策の提示では、例えばデータベースに異常があった場合、どのような状態をチェックすべきか、代わりにどのような処理を試すべきか、などがダッシュボードに表示されます。

Amazon DevOps Guruは、AWSがこれまで蓄積してきたデータを基にした機械学習によってログを分析し、推奨される解決策を提示しています。

こうしたことが可能なのは、AWSが仮想マシンやネットワークなどのインフラ、データベースやミドルウェアなどのソフトウェアプラットフォームなどをすべてを自社で開発し、統合的に提供しているからこそでしょう。事実上ほぼ無限のハードウェアとソフトウェア、サービスなどの組み合わせが存在するオンプレミスでは、有効なログデータを取得して分析することは容易ではありません。

その意味で、Amazon DevOps Guruは統合プラットフォームとしてのクラウドの特徴を活かした、これまでにない分野のサービスだと言えそうです。

あわせて読みたい

AWS DevOps クラウド




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本