W3CとIETF、「WebRTC」が正式な標準仕様に到達したと発表
W3CとIETFは、WebRTCが正式な標準仕様に到達したことを発表しました。
The @W3C and the @ietf are pleased to announce that Web Real-Time Communications (WebRTC) is now an official standard, bringing audio and video communications anywhere on the Web.https://t.co/GCHkDK7BHH pic.twitter.com/gBwdap47sO
— W3C (@w3c) January 26, 2021
The @ietf and @w3c are pleased to announce that Web Real-Time Communications (WebRTC) is now an official standard, bringing audio and video communications anywhere on the Web. https://t.co/Q23b9uLaSv pic.twitter.com/Km9YD4bG7t
— @IETF (@ietf) January 26, 2021
WebRTCはインターネット上でリアルタイムに音声と動画をやりとりする技術です。これを用いることでオンラインでの電子会議などをWebブラウザ上に実装することができます。
参考:WebRTCはブラウザ上でリアルタイムコミュニケーションをするためのフレームワーク。HTML5 Conference 2012
参考:ブラウザ間で動画や音声のリアルタイム通信を実現するWebRTCのバックエンドサービス「SkyWay」、開発者に無償提供。NTTコミュニケーションズ
すでにChrome、Microsoft Edge、Firefox、Safariなど主要なモダンブラウザでは実装が済んでおり、十分な実績を踏まえたことで、標準化が正式に発表されました。
WebRTCの次の標準技術についても検討が始まっており、W3CのWebRTCワーキンググループでは次世代の標準ではどのようなユースケースが適切であるのかの調査を開始。
またW3CとIETFはそれぞれWebTransportと呼ばれる新しい標準技術も検討中です(W3CのWebTransport Working Group、IETFのWebTransport Working Group)。
WebTransportではQUICをトランスポートプロトコルに採用し、WebRTCとWebSocketのどちらのプロトコルとしても使えるような、柔軟な通信手段として検討が進んでいます。
あわせて読みたい
- [速報]Chromium版Microsoft Edgeがリリース候補に到達。2020年1月15日が正式リリース日と発表。Ignite 2019
- HTML標準仕様の策定についてW3CとWHATWGが合意発表。今後はWHATWGのリビングスタンダードが唯一のHTML標準仕様に
- ネットの3巨人、村井純氏、ティム・バーナーズ=リー氏、ヴィントン・サーフ氏が札幌で討論。W3CとIETFの協調を模索するべきではないか? W3C TPAC 2015
- 事実上無限にスケールする「Amazon Aurora DSQL」プレビュー公開/AIエージェント「Jules」Googleが発表/「Devin」ついに正式サービス開始ほか、2024年12月の人気記事
Amazon Elastic File Systemの読み取りスループットが3倍に向上、価格は据え置き
≪前の記事
Google、マイクロソフトらが設立、「Open Web Docs」を発表。MDNなど支援、Web技術のドキュメント化を推進