Rancher Labs、Kubernetesに対応したコンテナベースの分散ブロックストレージ「Longhorn」正式リリース

2020年6月9日

Rancher Labsは、Kubernetesに対応したクラウドネイティブなコンテナベースのブロックストレージシステム「Longhorn」の正式リリースを発表しました

Longhornは2017年4月に同社がオープンソースのプロジェクトとして開発を発表。2019年にはCloud Native Computing Foundationのサンドボックスプロジェクトとなりました。

参考:コンテナとマイクロサービスを基盤とした分散ブロックストレージ「Longhorn」をRancher Labsが発表

Longhornの特徴は、ブロックストレージをマイクロサービスアーキテクチャによりコンテナを用いて実装している点にあります。

具体的には、コンテナ上で稼働するストレージエンジンによってネットワーク上のサーバ群に内蔵されたストレージをブロックストレージのプールとし、そこからコンテナや仮想マシンに対してストレージボリュームを提供する、というものです。

ボリュームごとにエンジンが稼働するようになっているため、分散環境上にある大量のコンテナがそれぞれボリュームを持つとすると、その数だけエンジンが稼働する構造になっています。こうした分散構造がマイクロサービスアーキテクチャに相当します。

fig

Longhornでは、ボリュームのサイズ、IOPSによる性能、レプリカ数の設定、無停止でのボリュームの拡張などが可能。シンプロビジョニング、スナップショット、NFSやS3互換オブジェクトへのバックアップとリストア機能を備え、クロスクラスタ構成によるディザスタリカバリにも対応します。

同社はLonghornをKubernetesに対応したエンタープライズグレードのベンダニュートラルなストレージソリューションだと説明しています。

関連記事

2020年7月、同社はSUSEによって買収されることが発表されました。

Tags: Kubernetes ストレージ ハードウェア Rancher

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本