Flutter、Linuxデスクトップアプリの開発対応へ、アルファ版を発表。Canonicalと協業で

2020年7月10日

Dart言語製のUIフレームワークである「Flutter」開発チームは、FlutterによるLinuxデスクトップアプリケーションの開発対応のアルファ版を、Ubuntuディストリビューションなどの開発元であるCanonicalと共同で発表しました。

モバイルアプリ開発用のフレームワークからマルチプラットフォーム対応へ

Flutterは2018年にDart言語のメジャーバージョンアップ版となる「Dart 2」と同時に発表されたUIフレームワークです。

当時のFlutterは、単一のソースコードでiOSとAndroidのネイティブアプリケーションを開発するためのUIフレームワークとして登場しました。

2018年12月には、FlutterアプリケーションをWindowsやMac、Linuxのデスクトップ環境で実行可能にする「Flutter Desktop Embedding」プロジェクトが発表され、さらに2019年5月には、FlutterからWebアプリケーションを生成する「Flutter for Web」も発表されました。

これにより、Flutterはマルチプラットフォーム対応のフレームワークへと進化の方向性が明示されました。

fig6

FlutterアプリケーションをネイティブバイナリとしてのWindowsデスクトップアプリケーションへ生成する機能は「flutter build windows」として提供が始まっており、Mac対応もアルファ版として提供されています。

今回これにLinuxデスクトップアプリケーション開発対応のアルファ版が発表され、提供が開始されました。

この発表がCanonicalと共同で行われたのは、Canonicalは同社が提供するLinuxディストリビューション「Ubuntu」で積極的にデスクトップOSとしてのLinuxを推進しており、それに対応するアプリケーションの充実につながるためです。

そのため、Canonicalのソフトウェアマーケットプレイスである「SnapCraft」から、対応するFlutter SDKの導入が容易になっています

fig

あわせて、Flutterで開発されたLinuxデスクトップアプリケーションのサンプルとして、GitHubで「Flokk」や「Photo Search app」といったアプリケーションも公開されています。

関連記事

2021年3月、マルチプラットフォーム対応のFlutter 2が公開されました。

Tags: Linux プログラミング言語 Dart Flutter

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本