Facebook、社内のデフォルト開発環境にVisual Studio Codeの採用を表明。マイクロソフトと協力してリモート開発機能の強化も推進

2019年11月27日

Facebookは社内のデフォルト開発環境として、マイクロソフトがオープンソースで開発しているコードエディタ「Visual Studio Code」の採用を発表。あわせて、マイクロソフトと協力してVisual Studio Codeのリモート開発機能について強化を推進していくことも明らかにしました。

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下記はFacebookのブログ「Facebook and Microsoft Partnering on Remote Development」から。

We’re making Visual Studio Code the default development environment at Facebook and teaming with Microsoft to help enhance their remote development extensions in an effort to enable engineers to do remote development at scale.

われわれはVisual Studio CodeをFacebookにおけるデフォルト開発環境にするところだ。また、エンジニアが大規模なリモート開発を行えるよう、マイクロソフトと協力してリモート開発拡張機能の強化を支援する。

今回の発表によると、FacebookではもともとvimやEmacsに加えて、GitHubがオープンソースとして開発しているコードエディタのAtomをベースに同社が開発した「Nuclide」が開発環境として使われていましたが、昨年後半にこのNuclideの開発を止め、Visual Studio Codeへ移行することを社内で発表していたとのこと。

そのためNuclideが備えていたさまざまな機能をVisual Studio Codeの拡張機能として開発してきたと説明しています。

特にFacebookではVisual Studio CodeをプログラマのローカルPCにインストールしたうえで、開発作業そのものは開発者がそれぞれ保有するデータセンターに置かれたサーバ上で直接行う、リモート開発によって行われています。

リモート開発はすでにVisual Studio Codeのリモート開発拡張機能(Remote Development extensions)で実現されています。

リモート開発拡張機能を用いることで、ネットワークの向こう側にあるサーバに保存されているファイル、Windows 10内部のLinux環境であるWindos Subsystem for Linuxで稼働しているLinuxマシンに保存されているファイルなどをあたかもローカルにあるファイルのように開いて編集できます。

いちいちローカルPCにファイルをコピーする、といった作業は不要です。

しかも、リモートマシン上にVisual Studio Codeのデバッガなどの拡張機能をインストールし実行できるため、ローカルPCに複雑な開発環境や実行環境を構築する手間も不要です。

こうした機能をリモートマシンで実現するVisual Studio Code Serverの導入や設定などはRemote Development拡張機能がSSHを通じて自動的に行ってくれます。

参考:Visual Studio Code 1.35安定版リリース。リモート開発を可能にする「Remote Development」拡張機能が利用可能に

Facebookでも以前からリモート開発を行っており、それによってプログラマは強力なマシンパワーを開発に利用でき、プロジェクトごとに独立した環境によって構成ミスなどによるエラーの心配がなく、サーバの切り替えによって開発環境をすぐに切り替えられる柔軟性が得られる、といったメリットがあるとのこと。

Facebookはこうした豊富なリモート開発の技術やノウハウを、Visual Studio Codeのリモート開発拡張機能(Remote Development extensions)の開発などでマイクロソフトと協力することで提供していきたいとしています。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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