マイクロソフト、FPGAを用いたAI処理基盤「Project Brainwave」開発者向けプレビューを発表。GoogleのTPUより高性能と。Build 2018

2018年5月8日


マイクロソフトは米国シアトルで開催中のイベント「Build 2018」において、リアルタイムAI処理を高速に実行するための基盤「Project Brainwave」のプレビューを発表しました

Project Brainwave fig1

Project Brainwaveは、インテルのFPGAを用いたリアルタイムAI処理基盤。

FPGAとはチップ内部のロジックをソフトウェアによってあとから自由に書き換えられるLSIの一種です。ロジックを書き換えることで、特定の処理を汎用LSIよりも非常に高速に処理できるようになります。

Project Brainwaveは、このFPGAの機能を活かして高速にAI処理を実行できるようにしたもの。

マイクロソフトCEO サティア・ナデラ氏は、リアルタイムAI処理においてProject Brainwaveの性能はGoogleが開発したAI処理専用のプロセッサであるTPUを上回ると主張しました。

「これ(Project Brainwave)はTPUと比較して、リアルタイムAI処理において5倍もハードウェアの遅延が小さい。もうすぐデベロッパー向けにプレビューが開始される予定だ」(マイクロソフトCEO サティア・ナデラ氏)

Project Brainwave fig2

Project Brainwaveの特長は、学習済みのモデルを高速に実行することに特化し、同社が「リアルタイムAI」と呼ぶような高速なAI処理を実現するところにあります。

FPGA群のうえにハードウェアで深層学習の実行エンジンを多数プールし、これに処理を割り当てることで高速な実行を実現しています。

FPGAを利用していることからソフトウェアでロジックを書き換えることが可能になっており、さまざまな機械学習のフレームワークに対応する可能性を備えています。

Project BrainwaveはAzureだけでなくエッジデバイスへも展開

Project BrainwaveはAzureで利用できるようになるだけでなく、IoTのエッジデバイスへも展開する予定で、これによりエッジデバイス上で高速な画像認識などの実現が期待されます。

Project Brainwaveは前述のナデラ氏の発言にあるように、まもなくデベロッパー向けのプレビューが開始される予定です。

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Build 2018

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