Eclipse最新版「Eclipse Photon」リリース。Java 10に加え、RustとC#をサポート

2018年7月3日


オープンソースで開発されている統合開発環境Eclipseの最新版「Eclipse Photon」がリリースされました。Eclipse Photonでは、Java 9とJava 10のサポートに加え、Eclipse IDEにおいてLanguage Server経由でRustとC#もサポートされました。

Eclipse Photon fig1

Eclipseは毎年6月に最新版がリリースされており、各リリースにはアルファベット順にコード名が付いています。一昨年は「Eclipse Neon」、昨年は「Eclipse Oxgen」、そして今年は「Eclipse Photon」となりました。

Java 9、Java 10をサポート

Eclipse Phtonでは最新のJavaとして、Java 9とJava 10がサポートされました。例えば、Eclipse IDEではJava 10で加わったローカル変数の宣言で型推論を用いることで明示的に型を宣言しない「var」がサポートされました

コード内のvarが使える場所では、自動的にvarを補完してくれます。

Eclipse Photon fig2

一方、varが使えない場所では候補にvarが含まれません。

Eclipse Photon fig3

RustとC#をLanguage Serverでサポート

Eclipseでは以前からJavaに加えてPHPやPythonなどもサポートし、開発環境として使われてきました。今回さらにRustとC#のサポートが加わることが発表されました。RustとC#のサポートはLanguage Server Protocolをベースにしたプラグインによって行われます。

Language Serverとは、もともとマイクロソフトがオープンソースのコードエディタであるVisual Studio Codeを開発するに当たり、コードの自動補完や文法チェック、定義参照などの機能をエディタ本体から切り離して、エディタ部とのやりとりをLanguage Server Protocolとして公開したことが起源となったものです。

これまでエディタごとにそれぞれ独自にコードの自動補完機能を実装していたものが、このLanguage Server Protocolに対応することでそうした手間を省略できるようになりました。

現在ではVisual Studio Codeだけでなく、AtomやEclipse Cheなど多くのエディタがLanguage Server Protocolに対応し、またLanguage Server自体も150以上のプログラミング言語をサポートしています。

Eclipse Photonでも、このLanguage Server Protocolをベースとしたプラグインを用意したことで、Rustではコードの編集、ビルド、デバッグ、パッケージング、実行に対応。C#では編集、デバッグに対応しています。

Eclipseでは、今後さらにこのLanguage Server Protocolをベースとしたプラグインの機能を拡張していくとしています。

Eclipse日本語化プラグインのPleiadesは対応済み

Eclipse本体と日本語化のためのPleiadesプラグインなどをまとめ、WindowsとMac向けにパッケージ化した「Pleiades All in One」も、Eclipse Photonリリースと同時に配布を開始しています。

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