SlackがAmazon.comから買収の打診を受けた、との報道。Bloomberg

2017年6月16日

企業向けチャットサービスを運営するSlackが、Amazon.comなどから買収の打診を受けたとBloombergが報じています。

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記事は関係者からの話として報じており、買収額は9ビリオンドル(90億ドル=約9900億円)を上回り、もし買収が決定すればAmazon.comにとってこれまでで最大の買収額になるとのことです。

Amazon.comがSlackの買収を提案する理由は2つ考えられます。

1つは、今年2月に発表した企業向けビデオ電子会議のクラウドサービス「Amazon Chime」とSlackのチャットサービスを統合することで、サービスの強化につなげるというもの。

Amazon.comが提供するクラウドサービスはAWSこそ競合他社より飛び抜けて強いものの、企業向けのメールサービス「Amazon WorkMail」や仮想デスクトップサービスの「Amazon WorkSpaces」など企業向けのアプリケーションサービスは、GoogleのG SuiteやHangout、マイクロソフトのOffice 365やSkypeほどの存在感を示せていません。

Slack買収は、同社の企業向けアプリケーションサービスにとっての大きな武器になるでしょう。

もう1つの理由はAmazon Echoによる音声サービスとSlackのチャットサービスを結びつけることでコミュニケーションプラットフォームとしてのAmazon Echoの強化につなげようとするものです。

Amazon Echoを通じたコンピュータとの音声対話は徐々に普及しようとしていますが、SlackにもBotを通じてコンピュータと対話する仕組みが普及しています。

Amazon EchoとSlackのBotをうまく連係あるいは統合できれば、音声でもテキストでもコンピュータと自然言語で自由に会話ができるようになり、それはより強力なコンピュータとの対話プラットフォームになる可能性が考えられます。

いずれにせよまだBloombergによる報道があっただけですので、何らかのオフィシャルな発表がこのあとに続くのか、注目したいと思います。

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Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
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