VS CodeがAIエージェントの新標準「AGENTS.md」に対応、最適なAIモデルの自動選択も。2025年8月版で

2025年9月16日

Visual Studio Code(VS Code)の開発チームは、2025年8月版(バージョン1.104)の新機能として、AIエージェント向けの指示などを記す「AGENTS.md」への実験的対応や、GitHub Copilotのための最適なAIモデルの自動選択機能などを明らかにしました

AIエージェント向けのAGENTS.mdに実験的対応

AGENTS.mdは、AIコーディングアシスタントやコーディングエージェント向けの指示書としてMarkdown形式で書かれたファイルです。

OpenAIのCodexやGoogleのGemini CLI、Devin、Cursor、GitHub Copilotなどを始めとした多くの主要なAIコーディングアシスタントやコーディングエージェントがこのAGENTS.mdのサポートを表明している新標準です。

このファイルに開発環境に関する情報やテストの手順、プルリクエストのガイドラインなどを記述しておくことで、さまざまなベンダから提供されているAIコーディングアシスタントやコーディングエージェントに共通した指示をすることができます。

今回のバージョンで、VS CodeはAGENTS.mdに実験的な対応を開始しました。

これによAIコーディングアシスタントやコーディングエージェントごとにAGENTS.mdを用意することなく、VS CodeがAGENTS.mdを読み込んでAIコーディングアシスタントやコーディングエージェントに対して指示できるようになります。

AIモデルの自動選択機能

GitHub Copilotで使用する最適なAIモデルを、現在のタスクなどに基づいてVS Codeが自動的に選択してくれる機能がプレビューとして追加されました。

選択されるAIモデルはClaude Sonnet 4、GPT-5、GPT-5 mini、GPT-4.1のいずれかとなります。

これによりGitHub Copilotで最適なパフォーマンスが得られるようになると同時に、レート制限が軽減されると説明されています。

そのほかVS Code 2025年8月版では、タスクをAIエージェントに委託してバックグラウンドで作業させる機能や、AIとのチャットで使用するフォントの設定機能、GitHub Copilotの無効化機能、ターミナルにおけるIntelliSenseの強化などを始めとする多数の新機能などが追加されています。

詳細は「August 2025 (version 1.104) 」をご覧ください。

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