Apache Software Foundationがロゴを刷新。今後は「ASF」が同団体のブランドに

2025年9月16日

オープンソースのソフトウェア開発を支援する主要な団体の1つとして知られるApache Software Foundation(以下、ASF)は、新しいロゴを発表しました

同団体のロゴはこれまで、鳥の羽のマークと「The Apache Software Foundation」というテキストで構成されていましたが、新ロゴでは鳥の羽はオーク(楢:ナラ)の葉に、テキストは「THE ASF」になるという大きな変更となりました。

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下記はこれまでのロゴです。一番上が1997年のオリジナルロゴとなったHTTPサーバのプロジェクトのロゴ、二番目が1999年に発表された同団体の最初のロゴ、三番目が2016年から現在まで使われていたロゴです。

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ASFは羽の代わりにオークの葉を選んだ理由を次のように説明しています。

The oak is one of the most enduring trees and is found around the world. It grows slowly but steadily, supporting vast ecosystems and lasting for centuries. In the same way, The ASF has served as a stable, resilient steward of open source for more than 25 years and is looking to the long future ahead.

オークは最も長持ちする木の1つであり、世界中で見られます。ゆっくりと、しかし着実に成長し、広大な生態系を支え、何世紀も続きます。同様に、ASFは25年以上にわたってオープンソースにおける安定し、回復力のある保護者としての役割を果たしており、これからの未来を見据えているのです。

団体の名称は引き続き「The Apache Software Foundation」ですが、 同団体のアイデンティティの表示やWebサイト、活動、サービスなどにおいてこの新ロゴが使われることになるため、今後は事実上「ASF」が同団体のブランドになると言えます(この記事の最後に追加したポストでも、自団体を「The ASF」と表記しています)。

Apache HTTP Serverなどプロジェクトの特定の名称もそのままとなると説明されています。

今回のロゴ変更についてASFが明示的に説明していないこととして、同団体はアパッチ族を含むアメリカ先住民の一部団体より、Apacheという名称がいわゆる文化的盗用であるとの指摘を以前から受けていました。今回の変更はそうしたことが背景にあったのではないかと推察されます。

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Junichi Niino(jniino)
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