Kafka開発元のConfluentをIBMが買収。AI向けデータプラットフォームを強化へ
オープンソースの分散メッセージングシステムであるApache kafkaの作者らが立ち上げた企業であるConfluentを、IBMが買収することが発表されました。買収額は110億ドル(1ドル150円換算で約1兆6500億円)です。
IBMはこれによりエンタープライズ向けのデータプラットフォームの強化を目論みます。
We are excited that Confluent has entered a definitive agreement to be acquired by @IBM! Learn more here: https://t.co/KUYlXXXY9k pic.twitter.com/3LCDGUdlI2
— Confluent (@confluentinc) December 8, 2025
もともとApache KafkaはLinkedInが開発した分散メッセージングシステムで、大量のデータストリームをリアルタイムに分析するなど、スケーラビリティと処理速度に優れたソフトウェアです。
このApache Kafkaの開発者らが立ち上げた企業がConfluentであり、Apache Kafkaをベースにしたエンタープライズ向けの高性能なデータプラットフォームをクラウド上のマネージドサービスやソフトウェアとして提供しています。
IBMは同社製品とConfluent製品を連携させることで、プライベートクラウドやパブリッククラウド、データセンターなどに広がるデータに対してそれぞれの環境やAPIの間で信頼できる通信およびデータフローを提供し、企業が生成およびエージェントAIをより迅速かつ迅速に展開できるようになるとしています。
買収は2026年半ばに完了予定です。
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