Supabaseのバックエンドサービスを自社ブランドのBaaSとして提供できる「Supabase for Platforms」リリース。AIによる開発ツールを提供するベンダなどに向け

2025年12月9日

PostgreSQLをベースにしたBaaS(Backend as a Service)の「Supabase」を開発し提供しているSupabase社は、企業などがSupabaseのバックエンドサービスをそのままその企業ブランドのBaaSとしてユーザーに提供可能にする新サービス「Supabase for Platforms」のリリースを発表しました

SupabaseはPostgreSQLベースのBaaS

そもそもSupabaseは、PostgreSQLによるデータベースサービス、ストレージ、ユーザー認証機能、サーバレスアプリケーション基盤のEdge Functionsなどをマネージドサービスとして提供するBaaSです。

開発者はSupabaseを基盤とすることで、バックエンドのスケールや障害対応などを気にすることなく容易に大規模なWebアプリケーションやモバイルアプリケーションを展開できるようになります。

今回発表された「Supabase for Platforms」は、これをSupabaseブランドではなく、開発者自身のブランドでユーザーに提供できるようになる、というものです。

フロントエンドからバックエンドまで自社ブランドで提供可能に

Supabase for Platformsがリリースされる背景には、AIによる開発サービスの広がりがあると説明されています。

最近ではAIにプロンプトを指定するだけでさまざまなWebアプリケーションやモバイルアプリケーションを自動的に開発してくれるサービスが多数登場しています。

AI開発サービスの提供ベンダがユーザーにサービス展開を行う際に、バックエンドについては既存のマネージドサービスを選択することで、自社の強みであるAIによる開発ツールの提供に注力でき、効率的かつ迅速にサービスを展開できるようになります。

と同時に、自社ユーザーに対してバックエンドサービスも含めて提供する場合には、そのバックエンドサービスも含んだ全体を自社ブランドとして提供したいという要望は当然出てくることになります。

Supabase for Platformsはこうした要望に対応するために作られたサービスです。

実際に、v0、Bolt.new、Lovable、FigmaMakeなどのAIを用いた開発ツールのバックエンドではSupabaseが採用され、それをSupabase for Platformsによって各社が自社ブランドとして提供しています。

もちろん、こうしたAI開発サービスベンダだけでなく、Supabase for Platformsはマネージドバックエンドを提供したいあらゆるプラットフォームやツール向けに構築されていると説明されています。

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Junichi Niino(jniino)
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