オラクル、人手不要の全自動運用を実現するOracle Databaseをクラウドで提供すると発表

2017年9月20日

米オラクルは9月20日(日本時間)、オンラインでの記者発表を開催。同社創業者兼CTOのラリー・エリソン氏は、クラウドサービスで提供される次期Oracle Databaseが世界で最初の全自動運用を実現するデータベースになると説明しました。

Larry Ellison氏

ラリー・エリソン氏。

「それは世界で初めての自律的なデータベース(autonomous database)であり、完全な自動運用(completely self driving)になる。

実行に人手を必要とせず、管理に人手を必要とせず、構成も、アップグレードも、パッチも、チューニングもそれ自身で実行する。

もうセキュリティパッチを当て忘れることも、遠隔地へのディザスタリカバリを忘れることも、バックアップを忘れることもできなくなる」

SLAは99.995%を保証。つまり、年間の計画停止、無計画停止は合計で30分以内。

Oracle Announce World First Autonomouse Database

今年12月から提供予定。詳細は10月1日からサンフランシスコで開催されるOracle OpenWorld 2017で説明されるとのことです。

Oracle DatabaseライセンスをPaaSにも適用可能に

エリソン氏は、Oracle Databaseライセンスなどを同社のPaaSへも持ち込めるようにすることも発表しました

既存の製品ライセンスを持つユーザーは、パブリッククラウドのPaaSへの移行、およびプライベートクラウドとしてシステムのマネージドサービスを利用できる「Cloud at Customer」のいずれともライセンスの移動が可能になります。

Oracle BYOD to PaaS

また、クラウドに対する新しい料金プランとして「Universal Credits」を発表。年間もしくは月間で利用料金の金額をコミットすると、その金額に応じたディスカウントが得られ、その金額範囲で同社のあらゆるクラウドサービスが利用可能になるというもの。

仮想マシンやストレージといったサービスごとのボリュームディスカウントではなく、全体の金額に応じたディスカウントポリシーであるため、よりシンプルな価格体系になると同社は説明しています。

Universal Credits
Universal Credits

Tags: クラウド Oracle Oracle Cloud

このエントリーをはてなブックマークに追加
ツイート
follow us in feedly





タグクラウド

クラウド / AWS / Azure / Google Cloud
コンテナ / Docker / Kubernetes
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウド障害 / 運用・監視

プログラミング言語 / 開発ツール
JavaScript / Java / .NET / WebAssembly
HTML/CSS / Web標準

アジャイル開発 / スクラム / DevOps / CI/CD
ソフトウェアテスト・品質
ローコード/ノーコード開発

データベース / RDB / NoSQL / 機械学習・AI
Oracle Database / MySQL / PostgreSQL
Office / 業務アプリケーション

ネットワーク / HTTP / QUIC / セキュリティ
OS / Windows / Linux / VMware
ハードウェア / サーバ / ストレージ

業界動向 / 働き方 / 給与・年収
編集後記 / 殿堂入り / おもしろ

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本