[速報]HashiCorp、「Terraform Module Registry」発表。インフラ構成自動化テンプレートのパブリックレジストリ。HashiConf'17
仮想マシンの構成管理ツールであるVagrantなどで知られるHashiCorpは9月18日からイベント「HashiConf'17」を開催しています。
同社は20日(日本時間)、インフラ構成自動化ツール「Terraform」テンプレートのパブリックレジストリ「Terraform Module Registry」を発表しました。
Terraformは、さまざまな仮想マシンやストレージ、ネットワークなどで構成されたシステムのインフラを、テンプレートを用いてコードとして定義できるようにするツール。複雑なインフラ構成をコードで管理でき、変更も容易で、なんどでも手間をかけずにプロビジョニングできるといった特徴があります。
同様のツールとしてAmazon Web Services(AWS)には「AWS CloudFormation」、Microsoft Azureには「Azure Resource Manager」などがありますが、Terraformは複数のクラウドやサービス、オンプレミスなどに対応していることが特徴です。
AWS、Azureはもちろん、Google Cloud、Heroku、Oracle Public Cloud、SoftLayer(Bluemix)など主要なクラウドはもちろん、VMware vSphere、OpenStack、Kubernetes、Consulなど、さまざまなソフトウェアにも対応しています。
検証済みのモジュールがレジストリで公開
今回発表されたTerraform Module Registryは、こうしたインフラに対応したテンプレートなどを公開するためのものです。同社によって検証されたテンプレートを用いることで、Terraformを用いたインフラ構成が容易になります。
下記のようにモジュールは主要なクラウドプロバイダなどから提供され、HashiCorpによって検証された「Verifiedモジュール」と、コミュニティによって登録され公開される「Communityモジュール 」が公開されます。
HashiCorpは、Terraform Module Registryの目的を次のように説明しています。
The Module Registry addresses key challenges for module producers and module consumers. For module producers, the registry is a central place to publish, version, and share modules. For module consumers, the registry is a central place to discover, use, and collaborate on modules.
このModule Registryはモジュールの開発者や利用者にとっての課題を解決するものです。開発者にとってはモジュール公開、バージョン、共有の中心です。利用者にとっては、検索、利用、協力の中心となるでしょう。
HashiConf'17
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